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矢花サイド
矢花の父「随分とお洒落なレストランだな(^-^)」
矢花の母「本当ね〜(^-^)」
両親が口々に感想を言い、案内されたのは窓側に近いテーブルだ。
外の方を見ると、東京の夜景が綺麗で見とれてしまう。
さっきまで、音楽会をやっていた東京国際フォーラムも見える。
結「見て!あのシャンデリア、綺麗(*^^*)!」
矢花の母「本当、綺麗ね〜(*^^*)」
矢花「(…えっ)」
上を見上げた先には、夢に出てきたシャンデリアと同じシャンデリアだった。
俺の気のせい?まさか、正夢にならないよな?
戸惑いの中、料理が運ばれてきてディナーが始まった。
結「美味しい〜(*^^*)!」
矢花の父「うん、美味しい(*^^*)」
矢花の母「音楽会の後のディナーは最高ね(*^^*)」
料理を楽しむ家族に対して、俺だけは色んな事がこんがらがって楽しめない。
龍に大嫌いと言われてあれ以来、全く会っていない事。
音楽会で寝てしまい、見た夢が正夢になるんじゃないかと不安になっている事。
料理を食べながらシャンデリアの方をずっと見ていた。
でも、何も起きることはなく、数十分後の事。
矢花の母「ねぇ、ちょっと焦げ臭くない(´・Д・`)?」
矢花の父「そういえば、確かに…(´・Д・`)」
俺も匂いを嗅ぐと、厨房から焦げ臭い匂いがした。
えっ、まさか…と思った、その時。
ガタガタガタガタ!!
結「えっ!?地震Σ( ゚Д゚)!?」
突然、激しく揺れて俺達や他のお客さん達はパニックになり、
店員さん達は「落ち着いてください!」と呼び掛けていた。
少しして揺れはおさまり、揺れていた食器も割れずに安堵したの束の間。
シェフ「皆さん!急いで、避難してください!!」
厨房から数人のシェフが口を押さえて、慌てた様子で出てきた。
どうやら、厨房から火が出火してしまい、消火器を使っても消えなかったので、
このままではマズイと判断し、避難をし始めたようだ。
矢花の父「俺達も避難しよう!」
矢花の母「えぇ、そうね!」
俺達は立ち上がって、出入り口前まで走ろうとする。
矢花「うわっ(>_<)!?」
結「お兄ちゃん!」
両親と結に続いていくが、慌てた勢いでコケてしまう。
いってぇ…(>_<)。
何とか立ち上がって走ろうとした、その時!
ガッシャーン!!
矢花「うわっ(>_<)!?」
シャンデリアが落っこってきて、俺の目の前に火が起きてしまった!
これ…夢と同じじゃないか…!?
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作者名:セーラーローズ | 作成日時:2023年10月17日 22時