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矢花サイド
とはいえ､和田くんや川��くんに浮所くん､金指の後押しがあったから先生にぶつけることが出来たんだ｡
彼らには本当に感謝してるし､持つべきものは叶えたい夢を信じる友達である｡
トークが終わって､楽団の演奏が再開された｡だけど…｡
矢花「(何か眠くなってきた…)」
ヤバい…どうして､こーゆー時に睡魔が襲ってくるんだよ…(ーー;)｡
どうにか瞼を開けようとするけど勝てず､そのまま寝てしまったのだ…｡
矢花「ん…ここは…ええっΣ( ﾟДﾟ)!?」
目を覚ますと､俺は炎の中にいた｡
周りは「火事だーっ!!」とか､「消火開始〜!!」等の声が響いている｡
結「お兄ちゃぁぁぁん｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡!!」
矢花の父「そんな､何で黎だけが…(T^T)!」
矢花の母「黎…黎…(T^T)!」
親父に母さん､結の泣いている声が聞こえる…!
3人は避難して､何で俺だけ取り残されているんだよ!!
ここから脱出しなくちゃ…!
矢花「うわっ(＞_＜)!?」
天井からシャンデリアが落ちてきて､塞がれてしまった｡
俺､ここで死ぬのか!?
家族にも会えないまま…!
矢花「けほっ､けほっ…(＞_＜)!」
煙が充満してきたから､苦しい…｡
何かの衝撃で割れた窓から脱出したいけど､ここってかなり上の階だよな…｡
矢花「もう､無…理…」
苦しくて倒れてしまった時､うっすらと白いのが見えてフラッシュした…｡
結「(小声で)お兄ちゃん!」
矢花の母「黎!どうしたの!?」
矢花の父「気分でも悪いのか!?」
矢花「…へっ?」
あっ…俺､寝ていたみたい…?気分でも悪いって…俺､魘されていたのかな?
楽団の演奏は終わったようで､客席は拍手が響いてきている｡
矢花「いや…大丈夫」
そう言うと､お客さんと同じく立ち上がって拍手した｡
矢花の父「アイツ､本当に大丈夫なのか…?」
矢花の母「妙に顔色が悪く見えるけど…」
両親が心配する声は拍手の音で遮られて聞こえず､俺は楽団に拍手をし続けた｡
音楽会が終わった後､俺達は近くのレストランでディナーをする事になった｡
車から5分程で着いた場所は､20階まではありそうな高層ビル｡
両親が予約したのは､17階のフレンチレストランだ｡
矢花「(こんな高級そうなレストラン…俺らが来ていいのかなぁ(ーー;))」
結「お兄ちゃん?(・・?)」
矢花「あっ､結｡ディナー､楽しみだね(^_^;)」
結「う､うん…(今日のお兄ちゃん､何か変…)」
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作者名：セーラーローズ | 作成日時：2023年10月17日 22時
