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松尾サイド
夕食を食べ終え、バナさんを俺が使っていた部屋に連れていった。
松尾「俺が中学生になって寮のある学校に行ってから、使っていないからそのままにしてあるんだ。だけど、お母さんが時々、掃除してくれたみたい」
矢花「じゃあ、3年ぶりぐらい?」
松尾「そうかもね」
勉強机に勉強椅子、クローゼットに本棚(お兄ちゃん達に、ほとんど取られたからあまりない…)。
ベッドも当時のままでシングルベッドだけど、何とか2人までは寝れそうだ。
松尾「お風呂、沸くまで何する?」
矢花「一応、トランプ持ってきたんだけど」
松尾「トランプ!俺、やりたい(*^^*)!」
という事で、お風呂が沸くまでトランプをやる事に。
数十分後…。
松尾「やった!3連勝〜(*^^*)!」
矢花「また、負けたぁ…(ーー;)」
神経衰弱、ババ抜き、七並べをやって俺の全勝(*^^*)!
バナさん、弱っ(^_^;)。
コンコンコン(ノックの音)。
行「龍、黎くん。お風呂が沸いたぞ。先にどっちから入る?」
矢花「龍、俺が先でいい?」
松尾「どうぞ(^-^)」
矢花「(行に)僕、先に入ります」
行兄ちゃんは「OK」と扉から離れていき、バナさんは「じゃあお先に」と着替えを持って出ていった。
俺はバナさんが戻るまで、ストレッチする事にした。
松尾「ふぅ…」
バレエ専門の学校の話は白紙になったとバナさんから聞いた時は残念だけど、後悔していないよ。
あの学校は寮生活だって聞いたし、入学したら家族と過ごせなくなるから。
バナさんとも一緒にいられなくなるもん。
松尾「この家とも、いずれサヨナラになるのかな…」
折角、お兄ちゃん達と仲直りしたのに…お母さんと再会したのに…。
俺はもう…。
ガチャ(扉が開く音)。
矢花「あー、さっぱりした(^^)」
松尾「お帰り、バナさん(^^)。俺も入ってくるね」
矢花「うん」
着替えを持って、バナさんと入れ替りでお風呂に入りに行った。
矢花サイド
矢花「もしもし、母さん?俺だけど」
俺は龍がお風呂に入りに行っている間、母さんに電話していた。
矢花「龍のお兄さん達、親切でさ。そうなんだよ…うん、マジだよ(^_^;)」
龍のお兄さん達にキツく当たられていた事は母さん(親父と結も)も知っているので、驚いているみたい(^_^;)。
矢花「龍は元気にしてるよ…あー、今お風呂に入っちゃっていて。タイミング悪くて、ごめん(^_^;)。親父と結は?…そっか」
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作者名:セーラーローズ | 作成日時:2023年10月17日 22時