第8話 いざ､白鳥町へ ページ2
矢花サイド
龍がいなくなってから､数週間が経った｡
俺や家族はもちろんショックを受け､井ノ原さんは狼狽えてしまい､
児童養護施設の職員達や捜索届けを出した警察が探すも､彼は見つからないままだ｡
先生「では､この問題は…川��｡答えてくれ」
皇輝「はい､答えは…」
バレエ学校の入学の話は白紙になってしまい､児童養護施設の施設長は頭を悩ませたらしい｡
他の職員達もそうらしく､龍が施設からいなくなればいいんだと考えていたのだろう｡
彼は児童養護施設の中では問題児だったようで､他の子供達と違って知らんぷりだからだ｡
井ノ原さんは龍がいなくなってしまった責任で休職し､今日も龍を探している｡
先生「じゃあ､次の問題は…矢花」
矢花「(龍…どこにいるのかな)」
和田「(小声で)矢花!呼ばれてるぞ(^_^;)!」
矢花「へっΣ( ﾟДﾟ)!?す､すみません(＞_＜)!」
先生「どうした?何か悩みでもあるのか?」
矢花「いえ､別に(^_^;)!えっと､その答えは…」
今は警察と井ノ原さんに任せよう…｡
キーンコーンカーンコーン…｡
和田「昼飯だぁ〜!」
金指「皇輝くん､今日も豪華なお弁当だ(*^^*)」
皇輝「また作りすぎちゃってさ｡良かったら､少し分けてやるよ(^-^)」
金指「やった(*^^*)!」
和田「浮所も随分と豪華だな」
浮所「俺も皇輝と同じく料理､するからね(^-^)」
皇輝「おーい､矢花くんも一緒に食べようよ(^-^)!」
矢花「うん(^^)」
昼休み｡俺は教室で和田くん､川��くん､浮所くん､金指と一緒にランチしていた｡
和田くん以外に友達がいなかったけど､彼らと交流していく内に､
いつの間にか皆と昼休みにランチしたり､一緒に放課後を過ごす程に仲良くなっていた｡
平凡で地味な俺は友達ができないと思っていたけれど､そんな事ない｡
菅田琳寧くんやダカさん(本�盥郤�)は小学校時代からの友達だけど､
中学生になってからは学校がバラバラになってしまったから､
中学生時代は毎日､寂しい想いをしていたんだ｡
和田「今度の放課後､どこか出掛けない?」
金指「いいね!俺､遊園地(^-^)!」
浮所「俺､浅草に行きたい(^-^)!」
皇輝「浅草には､花やしきがあるからね｡矢花くんは?」
矢花「あー…俺?俺はどこでも」
和田「相変わらず､適当だな(^_^;)」
和田&皇輝&浮所&金指「あはははは(*^^*)!」
友達と笑い合えるのは楽しい｡だけど､龍がいなくなってポッカリと穴が空いてしまった｡
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 8人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：セーラーローズ | 作成日時：2023年10月17日 22時
