検索窓
今日:13 hit、昨日:16 hit、合計:3,032 hit

2-5 ページ10

矢花サイド

龍を落ち着かせてから戻る途中、リビングから母さんと結、井ノ原さんが出てきた。

矢花の母「あぁ、黎。さっき、井ノ原さんと話したんだけどね…」

それを聞いた龍は俺の後ろに隠れてしまった。

施設に帰らされると思ったのだろうけど…。

井ノ原「先程、施設長に電話したんだ。反対されるかもしれないと思いながらも、龍の事を話したよ」

松尾「えっ…」

井ノ原「少しの間、矢花さんの家に居候させても良いって。施設よりも環境が良いだろうからって」

松尾「いいんですか…?」

井ノ原「施設長も、龍が馴染めない事は気づいていたからね。矢花さんの言うことをちゃんと聞いて、生活するんだよ(^^)」

松尾「…はい!イノッチ先生、ありがとうございます(^-^)!」

井ノ原さんは頷くと、母さんに向けた。

井ノ原「では、龍の事をよろしくお願いしますm(_ _)m」

矢花の母「分かりました」

井ノ原「(矢花に)あっ、お茶ご馳走さま(^-^)」

矢花「あっ、はい」

井ノ原さんは「失礼しますm(_ _)m」と頭を下げて、家を出た。



その夜、夕食のカレーライスを食べながら、

仕事から帰ってきた親父に、先程の事を話した。

矢花の父「なるほど…龍くん、大変だったな(^_^;)」

松尾「いえ…」

矢花の母「困った事や分からない事があったら、いつでも相談してね(^-^)」

結「私も力になってあげるね(^^)!」

松尾「お母さん、ありがとうございます。結ちゃんもありがとう(^-^)」

母さんと結の言葉に、龍は嬉しそうだった。

矢花の父「あー…でも、うちには空き部屋がないんだったな…。龍の寝る部屋が…(^_^;)」

松尾「僕、彼(矢花)の部屋で構いません」

矢花「えっ…(・_・;)」

矢花の母「いいの?」

母さんが聞くと、龍は「はい(^^)」とニッコリして頷いた。

矢花の父「黎。お前も、それでいいか?」

矢花「あっ、はい…」

返す言葉も無く、空き部屋も無いのは事実なので頷くしかなかった。

松尾「今日からよろしくね、矢花くん(*^^*)!」

矢花「うん、よろしく…」

こうして、矢花家に居候する事になった龍との共同生活が始まったのだった。


第2話『みにくいダンサーの子』 終わり

第3話 否定された将来の夢→←2-4



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (5 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
10人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:セーラーローズ | 作成日時:2023年9月15日 11時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。