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松尾サイド

増田「いらっしゃいませ〜(*^^*)」

派手な服が多く並んでおり、アクセサリーも売っている。

にしても、どれも高すぎ。高校生じゃ買えない値段でしょ(^_^;)。

バナさんは派手な服は好まなさそうだけど、アクセサリーは好きそうかな。

増田「あーっ!この前、矢花くんと着ていたバレエ少年じゃん!」

バレエ少年…あっ、俺ね(^_^;)。

そうだ。この前バナさんとここに来た時に、俺の服を買ってくれたんだっけ。

増田「しかも、ここで買った服を着てくれるなんて嬉しいよ(^^)」

この人はこのお店の店長で、有名なファッションデザイナーの増田貴久さん。

俺が着ている服もデザインしたんだ(^^)。

そうだ!プレゼントは何がいいか聞いてみよう。

松尾「あの、バナさんにあげるプレゼントを探してるんです!」

増田「矢花くんねぇ…」

増田さんによるとバナさんは、たまにアクセサリーを買いにここに来るらしい。

特にネックレスが多いんだとか。

増田「これなんてどうかな?」

増田さんが持ってきたのは、小さな銀色のダイヤモンドのような宝石というシンプルなデザインのネックレス。

いや、バナさんはそういうアクセサリーは…。

増田「他にもあるよ!髑髏を模したネックレスに、菱形を模したネックレス…」

こんなにグイグイ来る人だったっけ(^_^;)?

松尾「あ、あの!やっぱり、いいです(^_^;)!失礼しますm(_ _)m!」

増田「えっ!?ちょっとΣ( ゚Д゚)!」

申し訳なさそうに挨拶して、お店から逃げ出した。

これ、バナさんじゃなくて俺にやってるでしょ(^_^;)!

また、振り出しだよ…(ーー;)。

松尾「はぁ…どうしよ(ーー;)」

バナさんへのプレゼント…バナさんへのプレゼント…。

なるべく早く決めないと…。

松尾「うん…?」

次に目が入ったのは、シンプルだけどお洒落な雰囲気のヘアサロン。

この前、確かおばさんがバナさんに行くように言われたヘアサロンだったっけ。

ヘアサロンだから流石に、品物なんて売ってないだろうけど…気になって、

その建物の階段に足を出して上っていった。

ちなみに、1階は雑貨屋(今日は残念ながら臨時休業)になっている。

階段を上りきって2階まで来て外から覗いてみると、

美容師さんがお客さんにシャンプーしたり、髪を切ったりしていた。

特に茶髪で女性のような顔立ちをした男性が髪を切る手ばさきが、凄かった。

松尾「(凄いな…あの人。俺もあんな風に出来たらいいのにな)」

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作者名:セーラーローズ | 作成日時:2023年9月15日 11時

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