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松尾サイド
松尾「バナさんへのプレゼント…うーん…(ーー;)」
俺はバナさんのプレゼントを考えながら、街の商店街の中を歩いていた。
平日の午前中という事もあり、人通りは少ない。
バナさんと初めて来た時、街の商店街には色んなお店や飲食店があったのを覚えていて、
その中には、プレゼントになりそうな品物が売っているお店もあった気がした。
松尾「ここのコスメショップ、男子用のコスメも売っているってバナさんが言っていたっけ」
とりあえず、入ってみよう。
店内は外国からやって来たカップルや、2人の若い女性が商品を見たり、手にしたりしていた。
洗顔ソープや化粧水に保湿クリーム、ファンデーションやマスカラに口紅などのコスメ商品が並んでいて、どれも良いお値段。
高校生のお金じゃ買えないじゃん…と、商品をじっくり見ていた時、
目を見張ってしまうような商品を見つけた。
松尾「(高っΣ( ゚Д゚)!それも在庫切れだって!?)」
目にしたのは、高級そうな洗顔用の石鹸と化粧水と保湿クリームのスキンケアセット。
しかも『次回の入荷は未定です』とか、『予約のみ受付中』とか書いてあるし。
よっぽど大人気なのね…。
渡辺「いらっしゃいませ。何かお探しですか?」
茶髪に塩顔イケメンのような顔立ちで色白の肌をした男性が、声を掛けてきた。
20代ぐらいかな?それに、色白の肌は女性顔負けのツルツルだ。
ま、眩しすぎる…。
松尾「あの、友達に渡すプレゼントを探しています」
渡辺「友達?」
松尾「あー…友達と言っても、俺の大切な人というか…」
渡辺「(恋人でもいるのかな?)なるほど…」
でも、バナさんって美容に気を遣っていたかな…?
渡辺「あっ、俺はこのコスメショップで働いている渡辺翔太です。美容の事なら、お任せを(^-^)」
松尾「はぁ…(・_・;)」
渡辺「あっ!プレゼントにピッタリなお品があるので、少々お待ちください」
店員さんはそう言うと、奥に入っていった。
松尾「(バナさんはコスメとか使わないか(^_^;)。店員さんには申し訳ないけど…)」
店員さん、ごめんなさい(>_<)!
手を合わせて、心の中で謝ってコスメショップを後にした。
渡辺「お待たせしました〜…って、あれ?(・・?)」
バナさんへのプレゼントは、振り出しに戻った。
トボトボ歩きながら、見ていると一軒のお店が目に入る。
松尾「ブリエ・エトワール?」
服を着ているマネキンがあるって事は、ここはブティックだ。
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作者名:セーラーローズ | 作成日時:2023年9月15日 11時