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7-2 ページ42

松尾サイド

ドライヤーを持ってバナさんが部屋を出るのを見送ると、

まだ寝る時間じゃないけど、布団をひいて寝転がった。

イノッチ先生から大事な話…俺を施設に連れ戻すつもりだ。

そして、また施設に住んでいる皆から、

いじめや辛く当たられるかもしれないんだ。

前の生活に戻るのは、ゴメンだよ…(´・_・`)。

バナさんとずっと一緒にいたい。

バナさんは気づいていないだろうけど、

こんなに人を好きになったのは、初めてなの//。

このまま、矢花家にいたいよ。だけど…。

松尾「(俺がずっといても迷惑が掛かるだけかな…)」

頭の中がぐるぐる回り、不安な気分で夜を過ごした。



翌朝、ダイニングルームで朝食を食べている時だった。

矢花の母「パン、もう1枚食べる人〜?」

矢花「ノーサンキュー」

結「私も〜」

矢花の父「お腹いっぱい」

バナさんのお母さんがキッチンから顔を覗いて聞いてくると、

3人は断って喋り始めた。

今なら、チャンスかも。

松尾「あの、俺食べます」

矢花の母「OK。ちょっと待ってて(^^)」

3人がお喋りに夢中になっている間、食パンをオーブントースターで焼こうとする、

バナさんのお母さんの所に行って話し掛けた。

松尾「あの、おばさん」

矢花の母「どうしたの?龍くん」

松尾「その…バナさんに何かプレゼントしたいんですけど」

矢花の母「プレゼント?(・・?)」

松尾「はい。皆さんにはお世話になっていますし、特に彼には…」

矢花の母「黎へのプレゼントかぁ.そうねぇ…」

松尾「だけど俺、お金を持ってないから変えなくて(´・д・`)。お仕事が無い日に、ご一緒に彼のプレゼントを買いに行きたいんです。お休みの日、どこか空いていませんか?」

矢花の母「付き合ってあげたいけれど、どこもお仕事が入っているのよ。ごめんなさいね…(^_^;)」

やっぱり、ダメか…(ーー;)。

矢花の母「あの子に何をプレゼントしたいの?」

松尾「それが決めてないんですよね。彼は音楽が好きだから、それに関係するプレゼントがいいかなと。あっ、おばさんもおじさんも結ちゃんも好きだから、他のがいいかな(^_^;)」

矢花の母「龍くん、そんな難しく考える事はないと思うんだけど(^_^;)」

そんな事を言われても、何をあげたら嬉しいのか悩んでしまう。

結局、バナさんへのプレゼントが決まらないまま、朝食の時間が終わり、

バナさん達は学校、お仕事に行ってしまった。

7-3→←第7話 龍との別れ…?



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作者名:セーラーローズ | 作成日時:2023年9月15日 11時

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