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金指サイド
金指「信じていれば夢は叶う…か」
龍は辛い過去を背負っているのに､明るい方向を信じるなんて凄いと思う｡
クラスメイトの川��くんがそう言っていたのなら､俺もそうしないとダメだよね｡
矢花くんだって､進路調査で言われた事を気にしなくなっただろうし｡
金指「俺､矢花くんと同じように気にしていたのかもしれない｡大切な事を教えてくれて､ありがとう(^-^)」
矢花「お礼なら､川��くんに言ってよ(^_^;)」
金指「だね｡お互いに夢を叶えるように頑張ろ(*^^*)!」
松尾「ふふっ(^-^)」
矢花くんは頷くと､握手して誓ったのだった｡
矢花「じゃあ､俺達は帰ろうかな｡龍は迷惑かけてなかった?」
金指「いや､全然」
矢花「なら､良かった｡ほら行くよ､龍」
松尾「うん｡金指くん､お邪魔しましたm(_ _)m」
金指「いえいえ(^^)」
矢花「じゃあ､また学校で(^-^)」
玄関まで行って「うん､気をつけてね〜」と､2人を見送ると家に入って鍵を掛けた｡
龍はもちろん､矢花くんには言ってないけど､気になった事がある｡
金指「龍の右肩に､鳥のような痣があった｡まるで､白鳥のような…」
俺の見間違いかな?手を払われたから､よく見えなかったんだけど…｡
矢花サイド
松尾「ごめんなさい､バナさん…｡何でもするから､許して｡ぶってもいいから…」
矢花「何で､そんな事で叩くんだよ(^_^;)」
帰り道､オレンジ色の夕日に照らされながら家に向かって歩いていた｡
矢花「龍が無事で良かったけど､次からは気を付けなよ｡スマホ､持ってないから連絡できないし」
松尾「うん…」
どんだけテンションが低いんだ(^_^;)｡
今の時間だと､結はまだ帰ってないだろうな｡両親も今日は遅くなるって､言っていたし｡
松尾「うん?バナさん､家の前に人が…」
矢花「えっ…あっ､あの人」
家の前に見覚えのある顔の人が立っていた｡
黒髪で青いジャケットを羽織って､グレーのズボンスタイルの男性｡
矢花「井ノ原さん?」
松尾「イノッチ先生…」
井ノ原さんが俺らに気づくと､笑って手を軽くあげた｡
第6話『みにくいダンサーの子と絵描き少年』 終わり
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作者名：セーラーローズ | 作成日時：2023年9月15日 11時
