6-7 ページ38
松尾サイド
金指「君に絵のモデルをお願いしたのは、君が人魚のイメージにピッタリだったからなんだ。だけど、引き受けてくれるなんて思わなかったよ(^_^;)」
松尾「あー…金指くんが描いた絵って、どんなんだろうって興味があったから」
金指「そう言ってくれたの、龍が初めてだよ。それに、学校の進路調査で担任の先生から美術を生かす仕事じゃなくて、一般企業の仕事に就くように言われちゃったからなぁ…(^_^;)」
松尾「否定された…って事?」
恐る恐る聞くと、彼は小さく頷いた。
ピンポーン♪
松尾「誰だろ?」
金指「叔母さんかな?ちょっと、見てくる」
金指くんは立ち上がって、玄関の方に向かった。
少しして、「ちょっと落ち着いて!」と金指くんの慌てる声が聞こえてきた。
しかも、物凄い足音が聞こえてくる。
矢花「龍!はぁ…はぁ…(ーー;)」
松尾「バナさん!?そんなに慌てて、どうしたのΣ( ゚Д゚)!?」
金指くんの家を訪れたのは、息を切らして入ってきたバナさんだった。
何で…(・_・;)?
矢花サイド
浮所くんからの連絡で、龍がクラスメイトの金指と一緒にいた事を聞いて、
まさかと嫌な予感がして、金指の家の場所を教えてもらい、書いたメモを頼りに急いだ。
金指は確か、絵を描くのが好きで図画コンクールで受賞した経歴もあると聞いた事がある。
何で、龍が金指と…?
モヤモヤしたまま、金指の家に辿り着いてチャイムを鳴らす。
ガチャ。
金指「はーい、どちら様…って矢花く…」
矢花「お邪魔します!」
金指「ちょっと落ち着いてΣ( ゚Д゚)!」
金指を無視して家にあがると、ソファーで寛いでいる龍の姿が。
矢花「龍!はぁ…はぁ…(ーー;)」
松尾「バナさん!?そんなに慌てて、どうしたのΣ( ゚Д゚)!?」
矢花「何、勝手に知らない人に着いていったんだよ!心配しただろうが(`ヘ´)!!」
金指「(いや、俺は矢花くんのクラスメイトなんだけど…)」
松尾「か、彼はバナさんの友達じゃん!」
矢花「そうだけど!知らない人に着いてっちゃダメだって、教わらなかったのかよ(`ヘ´)!?」
松尾「覚えてないよ!それに、彼が困っていたから俺からお願いしたの!」
矢花「はぁっΣ( ゚Д゚)!?」
龍からお願いした!?どーゆー意味だよ!?
金指「(えっ…お願いしたのは、俺なんだけど)」
松尾「困っている人がいたら、放っておけないもん!」
矢花「だからって、騙されたりしたら…」
松尾「そんなの知ったこっちゃないもん(>_<)!」
10人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:セーラーローズ | 作成日時:2023年9月15日 11時