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松尾サイド

金指「君に絵のモデルをお願いしたのは、君が人魚のイメージにピッタリだったからなんだ。だけど、引き受けてくれるなんて思わなかったよ(^_^;)」

松尾「あー…金指くんが描いた絵って、どんなんだろうって興味があったから」

金指「そう言ってくれたの、龍が初めてだよ。それに、学校の進路調査で担任の先生から美術を生かす仕事じゃなくて、一般企業の仕事に就くように言われちゃったからなぁ…(^_^;)」

松尾「否定された…って事?」

恐る恐る聞くと、彼は小さく頷いた。

ピンポーン♪

松尾「誰だろ?」

金指「叔母さんかな?ちょっと、見てくる」

金指くんは立ち上がって、玄関の方に向かった。

少しして、「ちょっと落ち着いて!」と金指くんの慌てる声が聞こえてきた。

しかも、物凄い足音が聞こえてくる。

矢花「龍!はぁ…はぁ…(ーー;)」

松尾「バナさん!?そんなに慌てて、どうしたのΣ( ゚Д゚)!?」

金指くんの家を訪れたのは、息を切らして入ってきたバナさんだった。

何で…(・_・;)?



矢花サイド

浮所くんからの連絡で、龍がクラスメイトの金指と一緒にいた事を聞いて、

まさかと嫌な予感がして、金指の家の場所を教えてもらい、書いたメモを頼りに急いだ。

金指は確か、絵を描くのが好きで図画コンクールで受賞した経歴もあると聞いた事がある。

何で、龍が金指と…?

モヤモヤしたまま、金指の家に辿り着いてチャイムを鳴らす。

ガチャ。

金指「はーい、どちら様…って矢花く…」

矢花「お邪魔します!」

金指「ちょっと落ち着いてΣ( ゚Д゚)!」

金指を無視して家にあがると、ソファーで寛いでいる龍の姿が。

矢花「龍!はぁ…はぁ…(ーー;)」

松尾「バナさん!?そんなに慌てて、どうしたのΣ( ゚Д゚)!?」

矢花「何、勝手に知らない人に着いていったんだよ!心配しただろうが(`ヘ´)!!」

金指「(いや、俺は矢花くんのクラスメイトなんだけど…)」

松尾「か、彼はバナさんの友達じゃん!」

矢花「そうだけど!知らない人に着いてっちゃダメだって、教わらなかったのかよ(`ヘ´)!?」

松尾「覚えてないよ!それに、彼が困っていたから俺からお願いしたの!」

矢花「はぁっΣ( ゚Д゚)!?」

龍からお願いした!?どーゆー意味だよ!?

金指「(えっ…お願いしたのは、俺なんだけど)」

松尾「困っている人がいたら、放っておけないもん!」

矢花「だからって、騙されたりしたら…」

松尾「そんなの知ったこっちゃないもん(>_<)!」

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作者名:セーラーローズ | 作成日時:2023年9月15日 11時

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