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矢花サイド

俺の夢は大好きな音楽を仕事に生かすこと。

だけど、先生は今の時代は趣味を生かす仕事じゃないと言われ、

一般企業に就くように薦められた。

凄くショックを受けた…(´・д・`)。

和田「おーい、矢花。お前も来いよ。浮所が音楽系の大会で受賞したトロフィーとか見せてくれるって(^^)」

矢花「2人ともごめん。用事を思い出したから、先に帰る」

和田&皇輝「ええっΣ( ゚Д゚)!?」

将来の夢の話を聞いていたら、気分が悪くなった。

矢花「浮所くんのお母さん。僕、この後、用事があるのでお先に失礼します。紅茶、ご馳走さまでした」

浮所の母「どういたしまして(^^)」

矢花「お大事になさって下さい(^-^)」

浮所の母「ありがとう(^-^)」

俺は「お邪魔しました」と挨拶して、逃げるように家を後にした。

はぁ…俺の夢って、そんなに悪いことなのかな(ーー;)。

今日は音楽塾もないし、真っ直ぐ帰ろう。

〜〜〜♪(スマホの着信音)

矢花「(通話ボタンを押して)もしもし?」

浮所『矢花くん、今大丈夫?』

電話の相手は浮所くんだった。

俺が発熱を出して学校を休んだ時にお見舞いに来た数日後、連絡先を交換したんだよね。

矢花「大丈夫だけど、バイト中じゃ…?」

浮所『今、休憩に入った所。あのさ。俺、バイト先に向かう途中で見ちゃったんだ…』

矢花「えっ、何を?」

浮所『矢花くんの家に居候している龍くん、俺らのクラスメイトと一緒に商店街を歩いているのを見たんだ。多分、クラスメイトの家に向かっていったと思う』

クラスメイトが龍と一緒に?

今日は家で留守番していたはずじゃ…(・_・;)。

矢花「そのクラスメイトの家の場所、分かる?メモるから!」

浮所『遊びに来た事あるから、覚えてるよ。場所は…』

スマホから聞こえてくる浮所くんの声に耳を傾け、必死にメモった。


その頃、松尾は…。


松尾サイド

松尾「…という訳」

金指「(随分と波乱万丈な過去だなぁ…)色々あった…って事だよね」

松尾「そうなるかな…」

金指くんが描き始めて、1時間が経った。

持っている手は鉛筆から絵の具の筆に変わっている。

と、金指くんは筆を置いて立ち上がった。

松尾「(どうしたんだろ?)」

金指「肩にゴミがついてる。取ってあげる」

そう言うと、近づいて手を伸ばしてきた。

松尾「やめてっ(>_<)!」

金指「っΣ( ゚Д゚)!?」

思わず、伸ばしてきた手を払ってしまった。

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作者名:セーラーローズ | 作成日時:2023年9月15日 11時

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