6-5 ページ36
矢花サイド
俺の夢は大好きな音楽を仕事に生かすこと。
だけど、先生は今の時代は趣味を生かす仕事じゃないと言われ、
一般企業に就くように薦められた。
凄くショックを受けた…(´・д・`)。
和田「おーい、矢花。お前も来いよ。浮所が音楽系の大会で受賞したトロフィーとか見せてくれるって(^^)」
矢花「2人ともごめん。用事を思い出したから、先に帰る」
和田&皇輝「ええっΣ( ゚Д゚)!?」
将来の夢の話を聞いていたら、気分が悪くなった。
矢花「浮所くんのお母さん。僕、この後、用事があるのでお先に失礼します。紅茶、ご馳走さまでした」
浮所の母「どういたしまして(^^)」
矢花「お大事になさって下さい(^-^)」
浮所の母「ありがとう(^-^)」
俺は「お邪魔しました」と挨拶して、逃げるように家を後にした。
はぁ…俺の夢って、そんなに悪いことなのかな(ーー;)。
今日は音楽塾もないし、真っ直ぐ帰ろう。
〜〜〜♪(スマホの着信音)
矢花「(通話ボタンを押して)もしもし?」
浮所『矢花くん、今大丈夫?』
電話の相手は浮所くんだった。
俺が発熱を出して学校を休んだ時にお見舞いに来た数日後、連絡先を交換したんだよね。
矢花「大丈夫だけど、バイト中じゃ…?」
浮所『今、休憩に入った所。あのさ。俺、バイト先に向かう途中で見ちゃったんだ…』
矢花「えっ、何を?」
浮所『矢花くんの家に居候している龍くん、俺らのクラスメイトと一緒に商店街を歩いているのを見たんだ。多分、クラスメイトの家に向かっていったと思う』
クラスメイトが龍と一緒に?
今日は家で留守番していたはずじゃ…(・_・;)。
矢花「そのクラスメイトの家の場所、分かる?メモるから!」
浮所『遊びに来た事あるから、覚えてるよ。場所は…』
スマホから聞こえてくる浮所くんの声に耳を傾け、必死にメモった。
その頃、松尾は…。
松尾サイド
松尾「…という訳」
金指「(随分と波乱万丈な過去だなぁ…)色々あった…って事だよね」
松尾「そうなるかな…」
金指くんが描き始めて、1時間が経った。
持っている手は鉛筆から絵の具の筆に変わっている。
と、金指くんは筆を置いて立ち上がった。
松尾「(どうしたんだろ?)」
金指「肩にゴミがついてる。取ってあげる」
そう言うと、近づいて手を伸ばしてきた。
松尾「やめてっ(>_<)!」
金指「っΣ( ゚Д゚)!?」
思わず、伸ばしてきた手を払ってしまった。
10人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:セーラーローズ | 作成日時:2023年9月15日 11時