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矢花サイド
何としても安い値段のお惣菜を買わなければ｡
よく母さんが仕事帰りに行ってやっているんだけど､
日によってはゲットできたり､できなかったりなんだよな(^_^;)｡
今日は母さんも疲れて帰ってくるし､良いお惣菜をゲットするぞ(^-^)!
店員「まもなく､激安タイムセールがスタートします」
店員さんのアナウンスが流れて､お惣菜コーナーに行く俺ら｡
今日も激安のお惣菜目当てに来ている人達(主婦が多い)は皆､ライバルだ｡
松尾「頑張って､バナさん(≧▽≦)!!」
龍の応援を受けて､俺はお惣菜コーナーに集中する｡
もうすぐ､17時だ…｡
店員「激安タイムセール､スタートです!!」
矢花「うおりゃあああ!!!!!」
店員さんの合図と共に､俺は主婦達の波に飲まれながらもお惣菜コーナーに手を伸ばした｡
数分後…｡
松尾「バナさん!お惣菜､ゲッ…どうしたのΣ( ﾟДﾟ)!?」
矢花「ううっ…1つも取れなかった(T_T)」
俺は「ごめん…」と謝ると､龍は気にしていないと言わんばかりに首を横に振った｡
足を踏まれるわ､買い物かごにぶつかるわ…もう､俺はボロボロ状態(ーー;)｡
母さんの苦労､分かる気がするわ｡
松尾「夕飯のおかず､どうするの…(´・Д・｀)?」
矢花「あー…母さんは無理しなくていいからって言われたし､しょうがないから普通の値段のお惣菜でいいか…」
諦めようと､新しく並んだお惣菜に行こうとした､その時｡
皇輝「矢花くん!」
矢花「川��くん…」
私服姿の川��くんが買い物かごを手にやって来た｡
松尾「バナさんのお友達?」
矢花「あっ､うん｡クラスメイトの川��くん」
皇輝「どうも､川��皇輝です(^-^)」
松尾「松尾龍…です」
笑顔で挨拶する皇輝に対して､龍は緊張気味に挨拶した｡
皇輝「ところで､そんな顔してどうしたの?(・・?)」
矢花「あっ､えっと…」
星輝「皇輝〜､ごめん!レジに行こ…(矢花を見て)この人は?」
皇輝「あっ､星輝｡俺のクラスメイトで…」
ちょっと､話をさせてくれません…(¬_¬)?
矢花「そんな…こんなに貰っても(^_^;)」
事情を話すと､同じく激安タイムセールに参加していた川��くんから､家族分のお惣菜を分けてもらった｡
どうやら､取りすぎてしまったようで､アパートの住人に分けようと思っていたらしい｡
俺はそのお礼に､スーパーの近くにあるアイススタンドで､ソフトクリームを奢ってあげる事にした｡
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作者名：セーラーローズ | 作成日時：2023年9月15日 11時
