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矢花サイド
松尾「美味しい!このカレー弁当(*^^*)!」
矢花「そっか､良かった(*^^*)!」
ダイニングテーブルに座って向き合い､
本�眇�堂のお弁当を食べる俺と龍｡
龍は気に入っちゃったのか､バクバクと無我夢中で食べていた｡
笑顔でカレーを食べている龍を見ながら､俺も焼き魚弁当を完食していった｡
矢花「夕飯まで時間あるな〜｡龍､何かやりたい事ある?」
お弁当箱をゴミ箱に捨てながら聞くと､龍は「うーん…」と腕を組んだ｡
これは悩んでるな…｡
矢花「龍｡うちの楽器､触れてみない?」
松尾「えっ?だけど…」
矢花「いいから､いいから!」
松尾「ちょっと､バナさん…!」
遠慮がちな龍の手を引いて､地下1階へと下りた｡
地下1階には､親父が作った楽器を練習したり､
家族でセッションする為の部屋がある｡
俺は学校の休日など､ここに来て楽器に触れたり､練習したりしている｡
割りと広く作られた部屋でキーボード､エレキギターにアコースティックギター､
ドラムセットに木琴に鉄琴､俺が今､主に使っているベースも置いてあった｡
松尾「凄いね､色んな楽器がある…」
矢花「ほとんど親父が買ったんだ｡特にドラムセットは､通販で安そうなのを選んだんだよ」
松尾「でも､どれも高そうだね(^_^;)」
矢花「確かに(^_^;)｡龍､何か気になる楽器はある?」
松尾「俺､あのピアノみたいなの､弾いてみたい(^-^)!」
矢花「キーボードね｡いいよ(^^)」
キーボードの所に連れていき､龍がまじまじと見つめている間にスイッチを入れる｡
俺は「触れてみ?」と言うと､龍は頷いてゆっくりと鍵盤に触って押してみた｡
音が鳴ってビックリしたのか､龍は「あっ…」と呟く｡
矢花「鍵盤に触っただけで驚く(^_^;)?」
松尾「だ､だって…//」
矢花「龍は音楽は好き?」
松尾「うん…学校で音楽の授業は楽しかった｡特にピアノに興味があって｡でも､なかなかピアノに触れられなかった｡あと､キーボード?っていう楽器も…(´・д・｀)」
矢花「そっか…(´・д・｀)」
松尾「ねぇ､バナさんはどんな楽器でも弾けるんでしょ?」
矢花「うん」
松尾「そのキーボードで何か1曲､弾いてよ(^^)」
いきなりリクエスト!?参ったなぁ…(ーー;)｡
それも龍の前で…って!
矢花「ちょ､龍!?君､何やってんのΣ( ﾟДﾟ)!?」
龍はキーボード以外の楽器を動かして､部屋の隅に置いていた｡
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作者名：セーラーローズ | 作成日時：2023年9月15日 11時
