マルチプレイヤーとプリンシパルの条件 (ページ21)

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松尾サイド

矢花「龍､ちょうど良いぐらいだよ!ありがとう(^-^)!」

眉毛が見えるぐらいで分けた前髪に､

サイドと襟足を少し刈り上げた､

サラサラの黒色のショートヘアのバナさんが､鏡に映っていた｡

バナさんは鏡の自分を見て､満足そうな笑みを浮かべている｡

松尾「ど､どういたしまして…//」

緊張したけれど､バナさんが喜んでくれて良かった…(^-^)｡

松尾「でも､どうするの?そのお金?(・・?)」

矢花「あー…そうね(^_^;)｡じゃ､出前でも頼もうか｡もうちょっとでお昼だし」

松尾「やった(*^^*)!」

矢花「お弁当でいい?俺の友達の実家が食堂で､土日はお弁当も売っているんだ」

松尾「いいよ(^-^)!」

バナさんはスマホを操作して俺に見せると､色んなお弁当の種類があった｡

俺はカレー弁当､バナさんは焼き魚弁当を注文し､

出前が来る間に､俺は片付けをし､バナさんはケープを含む洗濯物をしに洗面所に行った｡

そして､約30分後｡

ピンポーン♪

矢花「(ディスプレイを確認して)あっ､来た!ちょっと､出てくるね」

バナさんはお金を持ってリビングを出ていき､俺は座って待つ事にした｡

矢花サイド

矢花「はーい」

克樹の父「『本髙食堂』です｡お弁当をお届けに参りました(^-^)」

鍵を開けて玄関を開けると､本髙食堂の店主で俺の友達のお父さんが立っていた｡

本髙食堂は港町にある飲食店で､小学校時代の同級生で友達のダカさんこと本髙克樹くんが､

この食堂の看板息子で､ご両親のお手伝いをしているんだ｡

矢花「ありがとうございます｡こちら､お弁当の代金です」

克樹の父「はい､2000円だから350円のお返しです(^-^)」

矢花「どうも(^-^)｡あっ､克樹くんはお元気ですか?」

克樹の父「あぁ､今日も厨房に立って作っているよ｡たまには息抜きすればいいのに」

矢花「休日も放課後もお手伝いしてますもんね｡だけど､将来は本髙食堂を継ぐって言っているし､目標を持ってお手伝いしてるから凄いですよ(^-^)」

克樹の父「まぁね｡あっ､黎くん｡お弁当ね」

矢花「あぁ､すみません(^_^;)(お弁当が入った袋を受け取る)」

克樹の父「じゃあ､失礼するよ｡ご家族によろしく(^-^)」

矢花「はい｡彼にもよろしくお伝えください(^-^)」

克樹の父「うん､分かった｡またのご注文､お待ちしていますm(_ _)m」

本髙食堂のワゴン車を見送り､家の中に入った｡