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矢花サイド
遠回りの道は初めて来たけど、こんな所に森なんてあったっけ…?
何か怖いんだけど…(・_・;)。
でも、工事現場の作業員さんによると、ここを通れば、
俺の家がある道に出られるって言っていた。
行くしかない。
今、家には母さんと妹がいるから、とりあえずLINEしておこう。
親父は外で働いているから、帰りはここを通ることになるだろうな(ーー;)。
矢花「よし」
肩に掛けているギターケースの取っ手を握り、森らしき木々の中へと踏み出した。
あっ、紹介が遅れたね。
俺は矢花黎。この街の学校に通っている、高校1年生。
音楽が大好きで、この街と港町の間の住宅街の中にある、音楽塾に通っています。
今はその帰りなんだけど、それ所じゃない(^_^;)。
森の中に入ってすぐに左に曲がると、大きな道路を目にした。
車でも通れそうなサイズなので、親父が運転している車も通れる。
おまけにガードレールが設置しているので、安全に家まで帰れそうだ。
矢花「分岐点?」
ガードレールの外を歩いて進むと、分岐点に差し掛かった。
真っ直ぐの道と右の道。真っ直ぐ行けば、俺の家の道と繋がっているはず。
右の道の先には、何があるんだろう。
行っちゃいけないって、分かってはいるんだけど…。
矢花「(まだ少し時間あるし、ちょっとだけ)」
家に帰る前に、右の道に行ってみることにした。
風で木々が揺らいでいるだけで、人の声や足音も一切ないから、
夜になると、物騒な森に変わりそう。
狼や蝙蝠が出てきたりして…( ; ゚Д゚)。
矢花「(うん?人が通った?)」
ふと右を見た瞬間、人らしき影がいたような…。
道路から外れて、草むらの中に入ると掻き分けながら進んでいった。
どれぐらいか歩いていくと…。
矢花「(えっ…こんな所で、踊ってる?)」
目線の先には、しなやかな動きで踊っている男の子が踊っていた。
黒髪で、長くて綺麗な手足。純真のような白い服装で、裸足。
矢花「(まるで、バレエダンサーだな…)」
そもそも何で、こんな所で踊っているんだろ?(・・?)
ガサッ。
?「…っ!?」
矢花「(しまった…( ; ゚Д゚)!)」
地面の落ち葉を踏んで音を経ててしまい、踊っていた彼は俺の方を向いてしまった。
どうしたら良いか分からず、石のように固まっていると、
彼が俺の方に歩いて近づいてきた。
えっ!?何々Σ( ゚Д゚)!?
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作者名:セーラーローズ | 作成日時:2023年9月15日 11時