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矢花サイド

次の日。親父は仕事、母さんは学校がお休みの結と一緒にショッピングに出掛けていき、

家には俺と龍だけが残って留守番していた。

それはいいんだけど…。

矢花「母さん、何で…(ーー;)」

手にしている茶封筒をうんざりするように見つめていた。

最近、俺の髪が伸びてきたから、音楽塾もお休みになったし、

街の商店街のヘアサロンに行って、髪を切ってくるように言われたのだ。

休みなんだから、家でゆっくり過ごさせてくれよぉ〜(T_T)。

松尾「どうしたの?(・・?)」

矢花「髪が伸びてきたからさ。このお金でヘアサロンに行ってこいって、言われたんだ。今日は1日、家でゆっくり過ごしたいのに…(ーー;)」

封筒の中には、約5000円ぐらいのお金が入っていた。

これでヘアカットとシャンプー代はいけるけどさ。

松尾「ねぇ、バナさん。俺に髪を切らせてくれない(^^)?」

矢花「えっ!?出来んのΣ( ゚Д゚)!?」

松尾「ふふっ。俺、子供の頃にヘアカットした事があるの(^-^)」

何か不安なんだけど…まぁ、ヘアサロンまで行くのはめんどくさいし、龍に任せるか。

とりあえず、ヘアカット用のハサミとヘアカット用のケープが偶然にも家にあったので、龍の所に持ってくる。

矢花「あっ…髪、洗ってくるからちょっと待っててもらっていい(^_^;)?」

松尾「いいよ〜、いつでも待つよ(^^)」

バスルームでシャンプーとリンスを使って髪を洗って、

ドライヤーで髪を乾かし、10分ぐらいで戻ってきた。

矢花「お待たせ」

松尾「おっ、綺麗になったじゃん!ようこそ、たつるサロンへ(*^^*)!」

矢花「た、たつるサロン…(・_・;)?」

松尾「近所に住んでいた、親切なおばさんによくヘアカットしたんだけど、あまりに俺が上手かったからか、そう呼ばれたの(^-^)」

矢花「へぇ〜」

松尾「ささ、座って座って(*^^*)!」

俺は「失礼します」と椅子に座ると、ケープが掛けられた。


松尾サイド

髪を切るの、いつぶりかな。

しかもバナさんの髪を切るから、ドキドキしちゃう…//。

バナさんの為に、素敵なヘアにしないとね(*^^*)!

松尾「バナさん、何か要望はある(^-^)?」

矢花「要望ねぇ…考えてなかったな(^_^;)」

松尾「要望があれば、色んなヘアアレンジが出来るよ(*^^*)」

矢花「そうなの?凄いね。でも、短くしてもらいたいだけだから、ショートヘアにしてもらっていいかな?」

松尾「かしこまりました(*^^*)!」

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作者名:セーラーローズ | 作成日時:2023年9月15日 11時

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