第4話 2人だけの1日 ページ18
松尾サイド
矢花家に居候してから数日が経って、徐々に慣れてきたある日の夜。
俺はバナさんと結ちゃん、ご両親と一緒にリビングでテレビを見ていた。
見ているのは、音楽バラエティー番組で矢花家全員のお気に入りの番組なんだって。
歌コーナーとバラエティーコーナーとトークコーナーがギュッと詰まった感じで、初めて見た俺も気に入ったんだよね(^-^)♪
えっ?何で、矢花くんじゃなくて、バナさんって呼んでいるのかって?(・・?)
この前、彼から「矢花くんじゃ、他人様みたいだから」と言われて、
愛称である『バナさん』でいいよ、って彼に言われたから、そう呼ぶことにしたの。
バナさん。良い愛称だよね(*^^*)。
purururu…。
矢花の父「この時間に電話?(・・?)」
矢花の母「誰からかしら?(受話器を取って)もしもし…」
誰から電話だろ?
矢花の母「はい…分かりました。少々、お待ちください。黎、塾長さんからよ」
矢花「分かった、ありがとう。(受話器を受け取って)お電話、変わりました。矢花です。はい…」
塾長さんって、バナさんが通っている音楽塾の人だっけ。
何かあったのかな?
電話しているバナさんを見つめていると、バナさんは「分かりました、はい。お休みなさい。失礼します」と受話器を置いて、戻ってきた。
結「お兄ちゃん、どうしたの?(・・?)」
矢花「うん。塾長、急用が出来ちゃって、明日のレッスンがお休みになった(^_^;)」
矢花の母「まぁ、そうなの?そういう事もあるのね…」
矢花の父「急用って、ご家族が倒れたとか?」
矢花「いや、塾長は父子家庭って聞いてるし、先代の塾長である父親は亡くなってるから、違うと思うけど」
明日の土曜日はバナさんは学校はお休みだし、レッスンがお休みになったって事は…。
松尾「(明日、バナさんと1日、過ごせるじゃん…//)」
ヤバイよ…今からドキドキしてるし…//。
結「龍くん?顔が赤いけど、熱でもあるの?」
矢花「龍?」
松尾「だ、大丈夫!俺、眠いから先に寝るね(^_^;)!」
バナさん達に見つめられて恥ずかしくなったので、「お休みなさい」と言ってから、バナさんの部屋へと逃げ込んだ。
あぁ〜、危なかった…(ーー;)。
布団ひいて、早く寝よ。
バナさんと二人きりかぁ…ぐふふふふ(*^^*)。
明日、何しようと考えながら寝巻きに着替えて布団の中に潜るのだった。
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作者名:セーラーローズ | 作成日時:2023年9月15日 11時