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矢花サイド
矢花「…というわけ」
皇輝「(先生は矢花くんの事を想って言ったんだろうけど､夢や目標を否定するような事を言うなんて…(´・д・｀))」
話し終えて､手首に着けている腕時計を見ると16時30分を指していた｡
そろそろ帰ろうかな｡龍が待ってるし､母さんと親父が帰っているかも｡
矢花「あの､川��くん｡俺､もう帰るね｡お茶､ご馳走さま」
皇輝「うん､分かった｡玄関まで送るよ」
通学鞄を持って玄関に向かった時､川��くんが「矢花くん」と呼んだので振り向いた｡
皇輝「俺は矢花くんの夢､良いと思う｡進路調査で先生が言っていた事､気にしちゃダメだよ」
矢花「川��くん､否定しないの(´・Д・｀)?」
皇輝「当たり前じゃん｡皆､色んな夢を持ってるから､それに向かって頑張るの｡俺がキャスターになったら､音楽の世界で活躍する矢花くんを取材してニュースで伝えたいね｡その時が楽しみだな(*^^*)」
ずっと聞いていた川��くんも俺の夢や目標を否定するかと思ったけど､そんな事なかった｡
理解してくれてホッとして､心が暖かくなった｡
矢花「ありがとう｡俺､頑張るよ｡川��くんも頑張れ(^-^)」
皇輝「うん｡じゃあ､また明日学校で」
俺は軽く手を振り､アパートを後にしたのだった｡
少し早歩きしながら遠回りの道を使って自分の家に着いて､鍵で玄関を開ける｡
まだ､母さんと親父は帰ってきてないようだ｡
矢花「ただいま」
松尾「矢花くん!」
矢花「うわっ!?龍Σ( ﾟДﾟ)!?」
家に入った途端､ドタバタと物凄い足音が聞こえてきて､
龍がリビングから姿を現し､俺にギュッと抱きついてきた｡
矢花「ちょ､龍…苦しいって…(＞_＜)」
松尾「矢花くん､寂しかった…(T^T)」
俺に抱きついた龍は､シクシクと泣き出した｡
矢花「龍…俺､留守番メッセージを入れておいたんだけど､気づかなかった?」
松尾「聞いたよ｡分かっていた､分かっていたけど…(T^T)」
矢花「ごめん､龍｡寂しい想いをさせて」
松尾「俺､心配だったの｡矢花くん､事故に合っていないかなとか｡倒れちゃって､救急車に運ばれたのかなとか｡お友達の家に行く事は分かっていたのに…矢花くん､早く帰ってこないかなって｡ずっと､矢花くんの事を考えてた…(T^T)」
龍…そんなに俺の事を…｡
矢花の父「ただいま…おっ､黎｡今､帰ったのか」
矢花の母「ただいま…どうしたの?」
そこへ､両親が帰ってきて､俺らを見てキョトンとした｡
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作者名：セーラーローズ | 作成日時：2023年9月15日 11時
