第3話 否定された将来の夢 ページ11
矢花サイド
ピピーッ!!(ホイッスルの音)
和田「いいぞ、皇輝(^-^)!」
皇輝「えへへ(^-^)」
次の日。俺のクラスでは体育の授業で、サッカーの試合をしている。
サッカーボールを蹴った時に舞う砂ぼこり。
サッカーボールを相手チームのゴールに入れて、歓声をあげるクラスメイト達。
平凡な俺はというと、サッカーの得点板をやっていた。
俺は運動はあまり得意ではない方だから、得点板をやりたいとお願いして、
クラスメイト達からも「そーすりゃいいじゃん」といじられ、
体育の先生もあっさりとOKしてくれた。
体操着の中に浸っている汗が気持ち悪いけど、そんな余裕はない。
矢花「(龍…ちゃんと留守番してるかな)」
今から数時間前の今朝…。
矢花サイド
松尾「矢花くん、いつ帰ってくるの…(´・_・`)?」
矢花「学校が終わったら、すぐに帰るから(^_^;)」
朝食のトーストを手に、ウルウルな目で俺を見つめてくる龍。
いや、食べづらいんだけど…(^_^;)。
矢花「今日は15時に終わるから…15時30分には帰るよ」
松尾「本当…(´・_・`)?」
矢花「本当だってば(^_^;)」
今日は親父と母さんも定時の16時に終わって16時過ぎには帰るけど、
結はクラブ活動があるので、帰ってくるのは17時30分ぐらい。
結は俺が通っていた学校が港町にあるから、少し時間が掛かるんだよね。
矢花の母「だけど、私とお父さんはもしかしたら、帰りが遅くなるかもしれない時があるの」
矢花の父「その場合は、電話機に留守番メッセージを入れておくよ。後でメッセージの聞き方を教えてあげるから」
松尾「分かりました」
矢花の母「それと、電話が鳴っても出ちゃダメよ。あと、チャイムが鳴っても出ないようにね?」
松尾「はい、気をつけます」
朝食を食べ終えて、ショルダー系の通学鞄を肩に掛けて、
ランドセルを背負った結と玄関に向かうと、
後ろから龍がトコトコと着いてきた。
矢花「どうした?(・・?)」
松尾「お見送りしようと思って…//」
結「龍くん、優しいね。ね、お兄ちゃん(^-^)?」
矢花「そ、そーだね(^_^;)」
何か龍、ちょっと顔が赤いみたいだけど、
もしや、うちの妹に惚れているとか?←勘違いしてます
結「龍くん、行ってきます(*^^*)!」
矢花「(そんな訳ないか…)行ってきます(^-^)」
松尾「行ってらっしゃい(*^^*)」
龍に見送られ、俺は結と家を出た。
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作者名:セーラーローズ | 作成日時:2023年9月15日 11時