検索窓
今日:7 hit、昨日:34 hit、合計:190,108 hit

ページ23

それから高地は毎日のように私を愛し、
時には乱暴もした。



「優吾」と呼ばなかったり、
約束を守らなかったり、

彼の機嫌を損ねることをすると、
お仕置きと言う名目でキツく締め上げられた。


普段部屋に居るときは縛られなかったけど、
"悪いこと" をすると縛られる。





そんな日常を送っていたある日、
高地は朝から上機嫌だった。

正確に言えば、
朝かどうかは分からないけれど。







そして鼻歌を歌っていた高地は、
鍵を落としたことに気付かなかった。



ここを出ていくときに必ず掛ける鍵。

今日も忘れずに掛けて、
高地は出ていったつもりだろうけれど、
ほんの僅かな物音を私の耳は拾った。



いや何で気付かないんだ
って高地の鈍臭さが怪しくも思ったけど、

扉の下にある隙間から覗けば、
そこには本当に鍵が落ちていた。



「こんな狭さじゃ何も出来ないだろうから」
って高地はあまり気にしていなかった隙間。



私を閉じこめる目の前の扉は、
鍵があれば中からでも開けられる仕組みだ。








この距離なら、私の手でも届く。








そこからは早かった。
考えたら即行動の私は、見事鍵を拾って部屋を出た。






てっきり高地の家の地下室にでも
閉じ込められていると思っていたけど、

家を出れば、
彼の家とは反対の地区の丘の上だったから驚いた。






丘下へと降りれば人が集まっていて、
助けを請おうと一歩踏み出そうとした。







でも、踏み出せなかった。
咄嗟に建物の物陰に隠れる。









ここが境界線とでも言うように
あそことここはまったく違った。






「ねぇ、明日結婚式じゃなかったの?旅行とか大丈夫?」

・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (236 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
793人がお気に入り
設定タグ:京本大我 , SixTONES   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

Shiona(プロフ) - 菫さん» ありがとうございます。頑張ります。 (2022年12月2日 23時) (レス) id: 146bf73b62 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - まさかの全員集合!?これはきょもも来る感じですね!!更新待ってます!! (2022年11月29日 21時) (レス) @page43 id: a9a6cb0fc5 (このIDを非表示/違反報告)
Shiona(プロフ) - 菫さん» さてどうでしょう( ・∀・)いつもコメントありがとうございます。お互い体調に気を付けましょうね。 (2022年9月28日 11時) (レス) id: 146bf73b62 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - バード、ライオンってことはjungleに関係してくるんですか!?人生6回目って言ってたから多分スト全員の回来ますよねこれ!!次は誰かなってめっちゃ楽しみにしてます!!寒くなってきたのでお体に気をつけてください! (2022年9月26日 17時) (レス) id: a9a6cb0fc5 (このIDを非表示/違反報告)
Shiona(プロフ) - 菫さん» 前作に引き続きありがとうございます(^-^)楽しんで頂けたらと思います。 (2022年9月20日 22時) (レス) id: 146bf73b62 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Shiona | 作成日時:2022年9月1日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。