ヤバい奴しか居ないこの世界で

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A「あ、待って。今のナシじゃダメ？」



大我「ダーメ。正々堂々とって言ったのはAでしょ？」



A「くっそー。」






ある午後の昼下がり。






端末を机の上に置いて、
目の前に居る人物とゲームをする穏やかな時間。



A「あー敗けた。駄目だー。そもそもルール分かんないし。」



大我「よっしゃ！じゃ、ちゃんと約束守ってね！」






ニヤニヤと悪い顔をするイケメン。
イケメンはどんな顔してもイケメンって不公平だ。






傍から見たら普通に
遊んでいるように見えるよね。








だけど私達友達でも何でもないのよ。




大我「どうしよっかなー。何にしようかなー。」



A「いっそのこと煮て焼いてくれー。」




誰も思わないよ。
誰が想像するだろう。




大我「"お願いを増やす"じゃダメ？一緒に野原で昼寝したいとか探偵ごっこしたいとかグッズ見に行きたいとか、一個に絞れない！」







私がこのイケメンに、







A「いや、そもそも私外出られないから出来ること限られてくるよ。」











真っ白な部屋に閉じ込められているなんて。

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