空の色【孤爪研磨】 (ページ8)

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『今日は見学に来ました。
2年の大野Aです。よろしくお願いします』

「「「お願いしアース！！」」」

練習が始まる前に簡単に自己紹介をする

そのままの流れで部員達にも自己紹介をしてもらった

今日はただ練習を見学するというカタチでドリンクとかは用意しなくていいらしい

流れ弾には注意しろとのこと

とりあえず主将である黒尾先輩からそう言われて
少し遅れてきた監督の隣で練習風景を眺める

「監督の猫又だ。今日は楽しんでいきなさい」

『はい、ありがとうございます』

気分はおじいちゃんと縁側で日向ぼっこしてるかんじだ
きっと監督の醸し出す雰囲気がそうさせてるんだろう

しばらくその状態で練習を眺めていた

みんな動きがしなやかで…

『……やっぱ、ネコみたい』

そう呟いたのが監督の耳にも届いたようで、少し笑われる

「大野さんはバレー経験者かい？」

『いえ、特には。体育でしかやったことないです』

「そうかそうか。
ならぜひ今日はあいつらのバレーを見てやってくれ。

もしかしたら興味持つかもしれないからな」

『はい。ありがとうございます』

そんな会話をしていると休憩時間になったようで。

せめてものお手伝いということでドリンクとタオルを配ろうとしている1年生の芝山(だった気がする)に近寄る

『配るの手伝うよ』

「え！あ！ありがとうございます！」

『普段は1年生がマネ業もやってるの？』

「いえ、気付いた人がやるって感じですね！

みんなで協力してなんとかやってます！」

やはりマネがいないと部員がやらなきゃいけないから大変か

そう思いながら部員達にドリンクとタオルを渡していった

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