空の色【孤爪研磨】 (ページ7)

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「A、今日男バレの見学行くんだっけ？」

昨日はあのあと男バレと絡むことは特になく、予定通り家に帰って写真の整理をした

そのままいつもと変わらず過ごし気付けば放課後。

すなわち男バレを見学しに行く時間である

『うん、見学行ってくる』

「楽しんできなよ〜！じゃあまた明日ね！」

幼馴染はそのまま部活へと足早に向かって行き、わたしは少し離れている孤爪の席へと向かった

『孤爪、今日はよろしくね』

「うん、ごめんねクロ達が急に…」

『大丈夫だよ。
無理矢理じゃないし見学に行くって決めたのも自分だし』

「ならよかった」

わたしの言葉に安堵したようで初めてこちらを見てくれた

人見知りなんだろうなとは思ってたけど自分が思ってた以上で、案内役なんてやらせちゃってごめんねと心の中で謝る

『あ、着替えるところってあったりする？

もしなかったら今トイレ行って着替えてきちゃうけど』

「一応…俺らの部室の隣に昔マネがいた頃に使ってた部屋があるから、そこで着替えれば大丈夫だよ」

『マネいた頃って何年前よ…。もしかして汚かったりする？』

「クロ達がいつマネが入ってきてもいいように定期的に掃除してたから大丈夫…だと思う」

さすがに汚いところでは着替えたくないが(本当ならトイレでも着替えたくはない)話聞いてる限り大丈夫か、と思いそのまま荷物を持つ

『じゃあその部屋で着替えるわ。孤爪案内よろしく』

「…わかった」

孤爪と2人で体育館へと足を進める

何気に絡むのは初な気がするけど孤爪と話すのに変な気まずさはなぜか感じなかった

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