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屋上への扉を開けるとそこに広がるのは晴天

今日の空はご機嫌だ。
太陽の光も眩しすぎず、風は心地よい。
日向ぼっこにはもってこいの朗らかに微笑んでる空。



たまらずシャッターを切る



うん、この表情好き。



自分の頬が緩んでるのに自覚しつつそのまま歩いて行き、
少し端っこの方に座りフェンスへ寄りかかる

そのままお弁当をつつきながら今までに撮った写真たちを見た



空に花、月や星、わたしの通学路やGW中に少し遠出して撮った景色

それから幼馴染のテニスでしか見れない真剣な顔や友達がバカやってる姿とか他にもいろいろ。


どれもこれもわたしが撮りたいと思ったものばかり

わたしの日常はこんなにも素敵で溢れていることにまた頬が緩むのがわかる



その事実に少し喜びに浸っていると、ふと屋上の扉を開ける音がして写真を見るために少し俯いていた顔を上げた


そこには、背の高い男子の集団
1人2人背の低い男子がいるけどあの集団にいるからであってたぶんわたしよりは普通に高いんだろうな


なーんて謎の分析もしていると特徴的な髪型をしている長身男子と目が合う

…トサカみたい



「ありゃ。先客いたかんじ?

俺らここで飯食いたくてー…
ちょっと騒がしくしちゃうかもなんだけど。いい?」


『いいですよ。わたしこそ邪魔じゃないですか?』


「全然邪魔じゃないから大丈夫!ただうるさくしちゃったらゴメンてだけだから」



申し訳なさそうに言ってくる特徴的な髪型をしている長身男子は上履きの色からして3年だろう

トサカ先輩と心の中で名付ける。
だって名前知らないし。


この人たちも幼馴染と一緒でお昼休みにミーティングだろうか。

まぁ運動部ならGW中に合宿とか練習試合とかやってそうだしな



『気にせずどーぞ』



別にわたしだけの屋上でもないし騒がしくても特に気にしない。

わたしの言葉が聞こえたであろうグループ御一行は少し離れたところで円になってお弁当やら購買のパンを齧り始める



わたしの日常が更に素敵になるまで、あと少し





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作者名:みけ | 作成日時:2024年4月11日 23時

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