愛してるという。∞章大 ぱぁーと2

俺にとって ページ11

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エレベーターを降りると
かすかにAの香りがした。


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考えすぎか、俺。


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家に入って散らかった部屋を見直す。


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家の中がきれいだったんは、
全部Aがやってくれてたから。


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ご飯、お風呂が温かかったのも、
Aがいたから。


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いっつも俺のことばっか心配して、


Aが一番疲れてたやろな…。


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ごめんなぁ…A……。


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『もし大事な人ができたら、ここに連れてきたらええ』


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あそこはAしか連れて行かんよ。


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まだ俺は信じてるから、
Aが帰ってくるってこと。


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俺にとってAが大事な人やから。


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なぁ…、


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今どこで、誰と何してるん……?


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