甘えたい ページ33
如月 side
雄太が居なくなった後、力が抜けて………その後の事は記憶に無かった。
如月(…ん……ここどこやろ…)
どうやら私は眠っていたらしく気が付いたら
大きくてふかふかのベッドの上で寝ていた。
部屋は白黒で統一されたモノトーンで家具が少ない
だから、すぐに私の部屋ではないと分かった
ｶﾞﾗｯ
錦戸(あ！おはよA)
如月(ごめん……また私迷惑かけて)
錦戸(何言ってんの笑
それより具合はどう？)
如月(大丈夫！ありがとう)
錦戸(そっか！ならもう少し寝とき？あと少ししたら起こして家まで送るから)
亮ちゃんは、浮かない顔していた私に気遣って優しくしてくれた。
如月(そーいえばしんちゃんは？)
錦戸(村上くんなら予定があるからって帰ったけど？)
如月(しんちゃんも忙しいのに迷惑かけて悪いことしちゃったな、)
錦戸(あっもしかして俺やなくて村上くんのが良かった？ごめん…)
如月(いや違うの！亮ちゃんにもすごく感謝してるし、あの時亮ちゃんが居なかったら私はどうなっていたか分からなかった……ありがとう、)
錦戸(そっかそっか、Aの役に立てて良かったわ)ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ
亮ちゃんは顔をシワシワにしてはにかんで笑ってくれた。
その瞬間、私の中で確信に変わった
私は、錦戸亮が好きなんや。
錦戸(じゃあ俺は隣の部屋おるわな)
ｷﾞｭｯ
錦戸(どしたん？)
私はそう気づいたとたん亮ちゃんと離れたくない気持ちが芽生えとっさに亮ちゃんの腕を掴んでいた
如月(まだ隣に居て欲しい…です…)
亮ちゃんは一瞬ビックリした顔をしたけどその後、
錦戸(やっと甘えてくれたな笑)
って言ってくれた。
そのまま亮ちゃんは私の寝ているベッドに腰掛けてポンポンと子供を寝かしつけるように身体を優しく叩いてくれた
その優しさに安心した私はまたいつの間にか眠ってしまっていた
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作者名：枝豆 | 作成日時：2021年1月20日 16時
