行かないで。-yuri.C-

future-you- ページ24

『……、』



電気の付いていないリビングには、ドサッと落ちた鞄の音が響く。







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彼に会って気付いた。

こうやって話すことが出来て、変な感情を覚える。





『…バカだなぁ、私』


その場から動けず突っ立ったまま、思わず出た言葉。




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こうやって、過去に来れば知念君を救えると思っていた。




……ほんとうに、それだけを考えていた。




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自分の“命”のことなんて、これっぽっちも考えてなかったよ__________





やっちゃいけないことを勝手にやって、そしたらこのざま。

知念君にもたっぷり迷惑かけてる…。




それでも彼は優しいから、電話番号なんて教えてくれたんだ。


普通、未来から来たなんて信じないもん。





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信じてくれたんだって、思い込んでた自分が大嫌い。





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知念君が生きれば、私は死んでしまう__________





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