future ページ13
「....もしもし、」
.
....なにも聞こえないんだけど。
待って、ほんとこれなに?
ただいま夜中の二時半過ぎ。
こんな時間に、起こることって一つだけじゃん..。
.
「.....」
僕はブチッとその電話を切った。
そしてそのスマホをサイレントにし、玄関の棚に置く。
それが終わるまでの時間、約10秒。
「焦ったー...」
やばいってこれ、ほんとにやばいやつだよ。
.
でも、どうしよう。
僕は彼女の座っていた場所にもう一度目を向けた。
「....」
自分のフカフカベッドの中で張り巡らされる思考。
もし、これあの子のだったらどーしよ..。
家から電話してきてて、やっと繋がったんだとしたら。
.
.
「....一回だけ、」
一回だけ、チャイム鳴らそう。
10秒で出てこなかったら、もうあの電話はほおっておこう。
気づけば寝巻の上から防寒して、隣の部屋の前に立っていた。
「....」
押した瞬間、自分が現実に戻ったような感覚に陥る。
...僕はアイドルなのに、こんな夜中に何やってんだろう。
ただ一人の隣人のために、どうして僕がこんなことを___________。
.
「わっ、」
でも僕は、10秒なんてとっくに過ぎていたのにその場から動けなかった。
『....っ』
少しボサボサになった彼女髪が、首にまとわりつく。
肩に乗る彼女の頭を、どかすことなんてできなかった。
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ティパ二(プロフ) - ローズさん» ありがとうございます!ほんとに更新できず申し訳御座いません泣 (2016年5月24日 2時) (レス) id: f2851a80d5 (このIDを非表示/違反報告)
ローズ - 私この作品好きです!なので頑張ってください(*≧∀≦*) (2016年5月22日 17時) (レス) id: 8227a62e3f (このIDを非表示/違反報告)
ティパ二(プロフ) - しゅうさん» ありがとうございます!更新めちゃくちゃ遅くて申し訳ないです汗 (2016年5月9日 0時) (レス) id: e8554d98f2 (このIDを非表示/違反報告)
しゅう - とても面白いです!更新頑張ってください(^-^)/ (2016年5月8日 14時) (レス) id: 5b45eac8d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ティパ二 | 作成日時:2016年3月29日 18時