future ページ12
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大倉、Aかー……
聞いたことないな、そんな名前。
あり得ない話、さっきそう思ったばかりなのに。
やっぱり、彼女の話は頭から離れなかった。
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宏太とのデートも終え、帰ってきたのはもう次の日になって一時間経った頃。
シャワーを浴びて髪を乾かし、今は深夜のテレビを見ている。
「……、」
隣の部屋からは何も聞こえない。
もう、寝ちゃったんだ。
「あれ、」
これはテレビの音じゃない、どこからか電話の着信音が聞こえた。
「え、なに…」
僕はお化け屋敷とか平気だし、心霊番組だって怖くないけど、自分の着信音と違うこの音にはさすがにびびる。
「どれ、どこ」
ゆっくりと座っていたソファから立ち上がり、リビングの中心でしばらくあちこちを見渡すと、
「...あ、」
それは見つかった。
「…、」
画面には知らない電話番号、そして知らないスマホ、クマのキャラクターのカバーがされてあった。
ただ、その場所には深く覚えているものがある。
「…もしもし、」
今日、あの子が座っていた場所だったということ。
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ティパ二(プロフ) - ローズさん» ありがとうございます!ほんとに更新できず申し訳御座いません泣 (2016年5月24日 2時) (レス) id: f2851a80d5 (このIDを非表示/違反報告)
ローズ - 私この作品好きです!なので頑張ってください(*≧∀≦*) (2016年5月22日 17時) (レス) id: 8227a62e3f (このIDを非表示/違反報告)
ティパ二(プロフ) - しゅうさん» ありがとうございます!更新めちゃくちゃ遅くて申し訳ないです汗 (2016年5月9日 0時) (レス) id: e8554d98f2 (このIDを非表示/違反報告)
しゅう - とても面白いです!更新頑張ってください(^-^)/ (2016年5月8日 14時) (レス) id: 5b45eac8d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ティパ二 | 作成日時:2016年3月29日 18時