destiny ページ16
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優太との出会いは、単純なものだった。
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この高校に入学して早一か月が経とうとしていたある日。
放課後、忘れ物をしたことに気づき教室に戻ると、
ねえ、あの西野Aちゃん？中学校の頃のあだ名“男キラー”だったらしいよ
え、まじ？でもそんな感じするね(笑)
私そこまで男に飢えてないなー。てか、別にそんな可愛いいわけじゃなくない？
それな！
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『.....』
私についての悪口大会が開催されていた。
こんなのは慣れっこで、....少し辛いけど、でもいちいち落ち込むことはなかった。
ただ、
まだ1か月しか経っていないのにこれでは、先が思いやられるなぁ。
....なんて、心がちょっと、ズキズキした。
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忘れ物なんて、一日なくても大丈夫だし、帰ろう。
そう思って、来た方向に歩き出す。
＿＿＿＿＿＿＿一瞬だった。
私の横をスッと通り過ぎ、教室のドアに立つ一人の高校生。
思わず、振り返った。
“あ、わりい、ちょっと忘れもん取らせてくんね？”
悪口大会中に、...間が悪い、なんて思った。
中にいる女の子たちも、ばつが悪そうに、うんと言う。
“ありがと!”
そして屈託のない笑顔を女の子たちに見せると、首を動かし、今度は私の方を向いた。
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“西野さんは、何忘れたの？”
『え......!』
思わず口に手を当てる。
え、西野さん....?
やば、聞こえてたんじゃない?
女の子たちの焦る声が聞こえた。
“ついでに取ってくるよ、忘れ物は何?”
彼には、彼女たちの話が聞こえていなかったのだろうか。
『.....ふで、ばこ』
“おっけー!”
そう言って、ずかずかと教室に入り、
“はい!”
と、私のところまで持ってきてくれた。
『....ありがとうっ』
そう言って筆箱を受け取ると、彼はまたにっこりと笑った。
あ、この笑顔好きだなぁ＿＿＿＿＿＿＿
なんて思った。
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こんなに素敵な人を悲しませたくない、失いたくないと、心で何度も唱えている。
でも、こうしてずっと仲良くしているうちは、
優太の想いは変わらない＿＿＿＿＿＿＿
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ティパ二(プロフ) - 有姫さん» ありがとうございます！3回も！作者はとても幸せです泣頑張ります！ (2019年6月17日 0時) (
レス) id: 431cc30fd2 (このIDを非表示/違反報告)
有姫(プロフ) - 最初っからもう3回も読んじゃいました！めっちゃ好きです！なんか涙出てきます！これからも更新楽しみにしてます！ (2019年6月16日 15時) (レス) id: 2062434e73 (このIDを非表示/違反報告)
ティパ二(プロフ) - コキンちゃんさん» えー！めちゃ嬉しいです！これからもご愛読ください！ (2019年6月9日 0時) (レス) id: 431cc30fd2 (このIDを非表示/違反報告)
コキンちゃん - めちゃめちゃ好きです！ (2019年6月8日 22時) (レス) id: 53d29c3657 (このIDを非表示/違反報告)
ティパ二(プロフ) - あんぱんまんさん» ありがとうございます！なるべく良いペースで更新できるよう頑張りますっ！ (2019年6月3日 19時) (レス) id: 431cc30fd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ティパ二
| 作成日時：2019年5月29日 16時
