purple eyes-sho- ページ24
そのうちに、あることがわかった。
Aは、男に近づかれることに慣れてしまっていた。
だからあの日、俺が急に近づいても全然動揺しなかったんだと思った。
Aにまとわりつく周りの男は、近づく前に牽制するようになった。
でも、誤算だった。
優太「Aさんが.....」
俺の大好きな友だちが、俺の大好きな彼女を好きになってしまったことだった。
岸くんに、ちゃんとAを紹介しておけばよかったと後悔した。
映画館で岸くんと廉に合った時、Aを見つめる岸くんはいつもと違った。
そういうのに敏感な俺は、疑うほかなかった。
そしてそんな岸くんに、Aが興味をもってしまった。
わかるよ。岸くんといると、楽しいもん。
何より楽しいことが好きな君が、岸くんを好きになるのに時間はかからなかった。
もっと早く、俺が解放してあげればよかったのに。
時間が経つほどに、最悪な方向に進んでいっていた。
.
A。
本当に大好きだった。まあ、今も気持ちは残ったままだけどね。
『.....おやすみ。』
「うん。......、」
「おやすみ。」
玄関のドアがゆっくりと閉まる。
ガチャンと音が鳴ると、途端に涙が溢れた。足が崩れ落ち、地面が近くなった。
Aの前では絶対に見せたくなかったそれが、いとも簡単に地面を濡らしていった。
もう俺は彼氏じゃない。
でも、きっとこれからもずっと。
君を一番に思って生きてしまう。
人のために生きるのも、悪くないと思った。
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ティパ二(プロフ) - かいとんさん» かいとんさん、ありがとうございます!一生懸命な岸くん、これからどうなっていくのかぜひ楽しみにしていてください！ (2021年8月10日 12時) (
レス) id: 46e8d5833a (このIDを非表示/違反報告)
かいとん - 今日、一気読みしました！岸くんが一途で可愛すぎます！これからも頑張ってください！(尊敬)！！！(*ノﾟДﾟ)八(*ﾟДﾟ*)八(ﾟДﾟ*)ﾉｨｪｰｨ！ (2021年8月9日 19時) (レス) id: fb912074b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ティパ二
| 作成日時：2021年7月31日 22時
