purple eyes ページ2
カランコロン
「......いらっしゃいませ!」
初めて来たであろう2人のお客さんを、席へ案内した。
気づけば12月。俺はまだ、いつものバイト先で働いていた。
3年の冬。もうすぐに就活が始まるのに、いつまでも呑気な俺を、廉がとうとう心配するようになった。
全く変わらないのは、それだけではない。
「.......。」
店のドアが開く時に鳴る綺麗な音に、いつまでも期待していた。
.
星を見に行った一件から、もう2か月も経っていた。
あの後、紫耀はAさんの手を取って家へと向かって歩いていった。
Aさんは、何も言わずについていった。
向けられた2人の背中は、あまりにも大きさが違っていたのを鮮明に覚えている。
俺はまた、Aさんを助けられなかった。
物理的にも、心的にも距離が離れて、連絡も取らなくなった。
4年生のAさんは、きっと卒論や試験で大忙しだと思う。
大学の図書館には、いつ行ってもAさんがいた。
.....遠くから見ているしかなかった。
紫耀は、またぱったりとサークルに来なくなった。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 586人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ティパ二(プロフ) - かいとんさん» かいとんさん、ありがとうございます!一生懸命な岸くん、これからどうなっていくのかぜひ楽しみにしていてください！ (2021年8月10日 12時) (
レス) id: 46e8d5833a (このIDを非表示/違反報告)
かいとん - 今日、一気読みしました！岸くんが一途で可愛すぎます！これからも頑張ってください！(尊敬)！！！(*ノﾟДﾟ)八(*ﾟДﾟ*)八(ﾟДﾟ*)ﾉｨｪｰｨ！ (2021年8月9日 19時) (レス) id: fb912074b2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ティパ二
| 作成日時：2021年7月31日 22時
