俺は彼女の言いなり。-ryosuke.Y-[完結]

今の僕等 ページ30

「なんてこともあったよなー」


『あの時ね、何言ってんだこの人って思ってた(笑)』


「やっぱりそう思われてたかー(笑)」





二人で焼き肉を食べに行った夜、思い出された体育祭。

向かいには、タンを噛み切れずに頬張っている可愛いAちゃん。




「しかも観てくれなかったしな!」

『だってすでに友達と約束してたんだもん。それにあれでＯＫする人はただの面食いよ。』


彼女は、相変わらずの毒舌です。

そう、あの時Aは“友達と観るから”って、完全拒否。






「あの頃からイケメンだもんなー、俺。」


つい頭をかいてしまった。




『顔だけは一丁前だったもんね。』

「顔だけ?走りも一丁前だっただろ!」

『はいはい、すごかったですよー。』




と、今度はカルビに手をつけた。

俺もその隣にあるカルビを食べる。





.





「でも、まさか付き合えるとは思ってなかったよ。」

『それはあまりにも涼介がしつこいからでしょーがっ』

「あれまー....そうだっけか?」




呆れて溜息をつき、お箸を置いた。だいぶ食べたもんね。




『ストーカーだったよねほんと。』




ストーカー.....








.....はい、認めます。

ほんっとにストーカーでした。笑






「だいじょぶ、もう彼氏だから♡」

『....酔ってんの?』

「酔ってませーんっ」





.





今宵も、夜は長そうです...........♡

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