あの頃の僕等 ページ29
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「緊張する...」
高校生最後の体育祭で、最後のリレーで、アンカー。
当たり前だけど、心臓はバックバク。
俺は赤軍だったんだけど、一年生のところでは最下位。
ますます心拍数は上がって、意味もなく手首やら足首やらをぶらぶら揺らしていた。
頑張れー!
赤軍ファイトーー!
すると、走っている選手に向けた声援が、急に盛り上がった。
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Aーいけーっ!
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声のする方を向けば、
「うっわ、まじかよ...」
最下位だった赤軍があっという間に2位にまでのぼりつめている。
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二年生、一人の女の子によって。
ショートヘアに赤いはちまきと赤いバトン。
あんな子、練習でいたっけ....?
それまで意識していなかった君の存在を、はっきりを認識したその日。
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「.....が、」
「頑張れッ!」
自分とは思えないくらいの大きい声。
無意識に、その子を応援したいと思った。
気付けば、その子から男子にバトンが渡った後も、肩で息をして仲間と喜び合っている彼女を、順番になるまで目で追っていた俺。
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もうすぐコーナーを曲がり、俺に渡るであろうバトン。
それを受け取った俺は、もう無我夢中で走る。
そのまま2位をキープしてきた赤軍、
青軍を抜かさないと、優勝はない....。
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______________『山田先輩、頑張って!』
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たくさんの声援の中、はっきりと聞こえたのは、その言葉だけで。
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「花火、一緒に観てください...!」
ゴールテープを切った俺は、疲れていようが息が上がっていようが、わんさか集まる人を除けて、真っ先に君の所に向かった。
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『えっ....、』
まだ火照っていた君の頬は、びっくりしたからか、さらに真っ赤に染まった。
「観て、くれないかな....?」
今思えば、いきなり何言ってんだこいつは、という目で見られていただろう。
相当、バカな奴でした。
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ティパ二(プロフ) - 凪潮さん» ありがとうございます！ごめんなさい、兄弟喧嘩からが番外編のつもりで書いてました汗わかりずらくて申し訳ありません！ (2016年3月2日 23時) (
レス) id: 356a5e9e65 (このIDを非表示/違反報告)
凪潮(プロフ) - お疲れ様でした！すごくこの作品が好きでいつも最初っから見てました！番外編楽しみにしています。頑張ってください(*^o^*) (2016年3月2日 0時) (レス) id: fd7b096346 (このIDを非表示/違反報告)
ティパ二(プロフ) - めぐにゃんさん» ありがとうございます！もうそろそろ更新できそうなので、ちょっとだけ待っててくださると嬉しいです泣 (2016年2月28日 0時) (レス) id: 356a5e9e65 (このIDを非表示/違反報告)
めぐにゃん(プロフ) - ティパ二さん» 完結おめでとうございます♪番外編も楽しみにしてます!!これからも頑張ってください(*´-`) (2016年2月24日 6時) (レス) id: dd62f4e71f (このIDを非表示/違反報告)
ティパ二(プロフ) - めぐにゃんさん» ありがとうございます！普段だったら絶対Sですもんね山田くん笑笑頑張ります！よろしくお願いします^ ^ (2016年2月19日 8時) (レス) id: 356a5e9e65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ティパ二
| 作成日時：2016年2月8日 16時
