俺は彼女の言いなり。-ryosuke.Y-[完結]

言いなり ページ24

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「ん...、おいひ」

飲み込むよりも先に伝えたくなるほどおいしいブラウニー。

褒めれば、さっきまでほほ笑んでいたのも忘れて、彼女はそっぽを向いてしまう。




....照れてんのな、すぐわかる。





「美味しかった、ありがとう。」


頭をポンポンすると、









『.......うん。』

テレビに顔を向けながら小さく頷いた。

A、今日は少し素直__________________。









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「.....どーした?」


『....なんでも、』


「なんだよ、甘えたさんですか?」



『...うっさい。』




並んでソファに座っていると、急に体重がかかった。


Aが俺に抱き着いてきたからってわかったのは、ほんとにすぐ。


でもあまりにもレア過ぎて、抱き着かれてる腰に少しだけ違和感。







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きっと、寂しかったんだな＿＿＿＿＿....






「俺が来ないって....思ってた?」


『...別に思ってない。』






『涼介ならどうせ来るって思ってた。』





嘘つけ。






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....って言いたかったけど、







「じゃあ、今日はもうずっといてあげるね。」


『仕方ないから、泊めてあげますー』


「うわ、今の発言可愛げない。」


『わかってて付き合ってるんでしょ?』








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「....うん♡」





嘘つけって言いたかったんだけど、もうこんなこと二度とないかもって思うと、







そんなの、言えないよね___________。





「明日、大学サボってよ。」

『やだ。』

「えー、じゃあまたここ来ていい?」

『なんて答えても来るくせにっ』





ついに俺の膝に乗ってきたA。

それを後ろからぎゅっと抱きしめた。








幸せは、長く続くもんだなぁなんて、考えちゃったりね…。

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