俺は彼女の言いなり。-ryosuke.Y-[完結]

言いなり ページ13

「もーしわけございませんでしたー!」

侑李「え!や、やめてよっ」




腰を90度に、腕は体の横にピタッとつけ、謝る。







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俺ほんとバカ....

お兄さんにムキになるとかバカでしかない。







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「すみません、まさかお兄さんだったなんて....」



お兄さんの服を片付けて、俺たちはまたティータイムにはいる。

俺の態度がさっきと変わっているのは確かで、やはり身内を前にすると緊張する。






侑李「いや、いいよいいよ。....でも、Aから僕のこと聞いたりしてないの?」

「お兄さんがいるってのは聞いたことあります、」








「...あ、のっ.......」









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「親の離婚で、離れちゃったって...」





それはまだ付き合う前。

ほんとに、仲が良い先輩後輩って時期に。

それからは俺もその話に触れないし、Aも出さない。







侑李「あぁ...もう何年も前の話だね。まあ、だから苗字も違うんだけどさ」


侑李「僕が知念で、Aは秋山で」





お兄さんは、そこまで離婚を気にしていないような話し方だった。





「....あまり、気にしてないんですか?離婚の事」

侑李「僕はね。全然気にしてない。でも、あの頃のAは結構落ち込んでたかなぁ。それもAはちょうど中2だったし、世間体も気にする年頃じゃん?」






侑李「僕もそれは嫌でさ。離婚は何が辛いかって、一番は子供だと思うし」






Aとお兄さんは、似ていると思った。

しっかりしてる、コアがあるような。







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侑李「....A、すぐに強がっちゃうから、頑固な奴だとか思われること多いんだけど、」








侑李「ほんとは、すっごい寂しがり屋なんだ。」









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侑李「....よろしくね、」




ぺこっと頭を動かしたお兄さんは、きっとAをすっごく大事にしてる_____________








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「....はい。」

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