検索窓
今日:45 hit、昨日:231 hit、合計:182,659 hit

90 ページ40

.














「……あの〜、痛いです。」


LK「(無視)」






ミノは本当に抱きしめるだけだった。







インターホンがなって玄関を開けて
涙目になって何かを言おうとしたミノは
言葉を紡いで唇を噛みながら私を見て涙を流した

いつもあんなんだけど。実はミノは繊細で
テレビでは見せないものの涙脆いことを知った






玄関から離してくれなかったから
くっつき虫みたいなミノと
抱き合った状態でリビングまで歩いた時は
おかしくて私が笑った










「……ごめん、連絡ずっと無視して」


LK「いいよ、こうして顔見れたから」




私の首に顔を埋めたミノは
モゴモゴと喋る






「くすぐったいんだけど……」


LK「痛いのも俺を泣かせたのもくすぐったいのも全部うるはが悪…、、くないし何もない。」


「私が言った責めないでねって言葉に忠実だね」


LK「約束したから」


「…今ってもう公演始まってるの?」


LK「まだ、明後日からリハーサル。……最終日の帰りまでは会えない」


「そっか。態々会いに来てくれてありがとう、忙しいのに迷惑かけてごめんね」


LK「態々じゃない迷惑じゃない」




「…もうすぐ出ないとダメだよね?」


LK「マネージャーに明日のお昼帰るって言ってあるから大丈夫」


「本当?無理してる?ライブ前なんて忙しいでしょ」


LK「恋愛で仕事を疎かにしないっていうチャニヒョンとの約束は破らない。本当に大丈夫だから」


「そっか……あのさ」










LK「何も言わなくていいよ、俺本当に抱きしめるためだけに来たから」

「でも」

LK「電話では話して。とか言っちゃったけど、今はただゆっくりしよう」

「…ありがとう」

LK「ん」









程なくして滅多に私より先に寝ることのないミノが
目を瞑って静かになった。












「…疲れてるだろうに、ごめんね」


静かな寝息をこぼすミノの目にかかった長い前髪を横に流すと瞑っていても分かる横に長くて大きな目と長いまつ毛が視界に入る









私は幸せだなと思った。
自分がこうなった時、心配して駆けつけてくれる人が私には存在していることがとても幸せだと思った。








ミノのフワフワした髪の毛をポンポンしたり筋の通った鼻をツーとなぞってみたり、尖った上唇をプニプニしてみたり一通り満足した私はお風呂へ向かった

91→←89



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (158 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
516人がお気に入り
設定タグ:straykids , リノ , フィリックス
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ぽぷり(プロフ) - まるさん» お久しぶりです〜!拙い語彙力なのに褒めてくださってありがとうございます🫶🏻 (8月12日 7時) (レス) @page31 id: af14bd311e (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 主人公の性格が最高すぎます🫶🏻語彙力ありすぎておもしろいです😂 (8月11日 23時) (レス) @page31 id: d9dd77b85b (このIDを非表示/違反報告)
ぽぷり(プロフ) - 愛さん» はじめまして!こちらこそ読んでくださってありがとうございます🎵 (8月7日 11時) (レス) @page23 id: af14bd311e (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 『チャンバン』見るたびに吹き出してしまいます!楽しい文章をありがとうございます。 (8月7日 10時) (レス) @page23 id: 3806d56068 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぷり(プロフ) - けいさん» 初めまして!ありがとうございます、これからもよろしくお願いします➿ (8月6日 18時) (レス) @page23 id: af14bd311e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ぽぷり | 作成日時:2023年7月21日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。