ある人の過去と今 (ページ13)

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あれから六年の時が流れた
長いようで短いともいえる時間だった
その間で俺は色々なことを教わってきたそれも本当にいろんなことをだ
体術や剣術に銃の使い方そして異能の使い方をしっかりとされてきた

「それで首領…今回の任務はなんですか」

「合同任務だよ龍磨君」

「誰とです？」

「幹部補佐だよ」

幹部補佐…それはまた随分上の位の人が出てきたもんだ
俺の位としては中級構成員と上級構成員の間のようなものだから…驚くのもあるだろう

「なぜ俺と？」

「君たちを組み合わせると双黒と同じことになると思ってね

戦力は多くあった方が損はしない」

首領らしい選択だと俺は思う
実際、俺が首領だったとしても双黒見たいなコンビがいるなら組ませた方が損はしないと思うし…
でも俺とその幹部補佐にどういった共通点があるのかわからないといったところもある

「失礼します首領」

「入っておいで…紹介するよ龍磨君…彼女は黒崎美栖君
紅葉君の補佐だよ」

「初めまして黒崎さん…中島龍磨です」

「黒崎美栖です」

パッと見た感想は綺麗な人で此処にいる限り言ってはいいのかわからないが
ここにいていい人なのかという印象を受ける
女の人でも此処にいる人はいるがその人たちの中でも儚く
すぐに消えそうな印象を受けてしまう

「君たちにはある組織の殲滅を頼みたいんだ勿論その組織はここを裏切っているよ
敵組織の資料を二人に渡しておいておくよ。二人で協力して殲滅してきてほしい」

「「御意」」

俺たちは首領の部屋から出てどこで話し合いをするのか決めた結果
黒崎さんの部屋で決めると言うことになった

「広い…」

やっぱり幹部補佐って地位が高いと思う…部屋が俺の部屋より大きいと思うし
絨毯なんて多分絶対に高いと思う…ペルシャの絨毯かな？

「失礼します」

「どうぞ」

さて…今回の任務は企業の破壊…しかも結構大きな会社だな……
貿易会社か…人数も多いけど異能力者はいない…銃もここで使っているのよりはいいと思うけどこれぐらいなら自分たち二人でもどうにかなるし時間はかかるけど確実に戦力を失わなくて済む！
一応大切な仲間だし…大切にもしたい…制圧率は低いけどそっちの方がいい…
まあ雑魚とかは任せるけど

となると黒崎さんの異能が知りたい…でもこの作戦だったらバラバラに行かないといけなくなるか…
ならあきらめるしか他ならないな…まあこれで叩けるなら叩いた方がいいし…人員も少なくて済むから移動も楽だ…これで行くか