三章 “呪胎戴天” ページ25
7月ぐらいのある日梅雨特有のじめっとした空気の中雨が降り出してきた
私らは今、受刑在院者第二宿舎の前にいる
何でこんなところに呪いが出るのかな？
「我々の“窓”が呪胎を確認したのが3時間程前
避難誘導9割の時点で現場の判断により施設を閉鎖
『受刑在院者第2宿舎』5名の在院者が現在もそこに呪胎と共に取り残されており
呪胎が変態を遂げるタイプの場合特級に相当する呪霊になると予想されます」
「特級？帰りて〜」
特級って言葉に帰りたくなっていく
ついでにこの眼鏡の人は呪術高専補助監督の伊地知潔高さん
五条先生の一番の被害者である
「なぁなぁ俺特級とかまだ今一分かってねぇんだけど」
まあ、普通だよな
呪いの事を最近知っただけだしな
「分かりやすくするために通常兵器が呪霊に有効な場合だとするぞ
4級…木製バットで余裕
3級…拳銃があれば安心
2級及び準2級…散弾銃でギリ
1級及び準1級…戦車でも心細い
特級…クラスター弾での銃弾爆撃でトントン
って感じだな……なっ！伊地知さん」
「はい……そんな感じです」
「ヤベェじゃん」
まあそれが普通なんだよな
「本来呪霊と同等級の術師が任務に当たるんだ
今日の場合だと五条先生とか……最悪董華だよな」
「まあな……でも私って呪詛師や呪霊にも知られてるしさ…
大丈夫かな？私」
「で、その五条先生は？」
「出張中
そもそも高専でプラプラしていい人材じゃないんだよ」
「あの人最強だしね〜」
年中無休で出張とか普通にあり得そうな人材だし
その分すぐに対処できそうだけど
「この業界は人手不足が常に手に余る任務を請け負うことは多々あります
ただ今回は緊急事態で異常事態です
『絶対に戦わないこと』特級と会敵した時の選択肢は
《逃げる》か《死ぬ》かです」
その言葉に全員、息をのんだ
私としては軽めの特級だったら嬉しいと言う意味も込めて息を飲んだけど
「あの、あの！」
ふと振り返ると進入禁止のテープの向こうに女性が立っていた
遺族関係者か？と思い耳を傾けていた
「正は……息子は大丈夫なんでしょうか！」
「面会に来ていた保護者です…
何者かによって施設内に毒物が撒かれた可能性があります
現時点でこれ以上のことは申し上げられません」
「そんな……」
女性は涙を浮かべ呪術師の関係者によりその場から立ち退かれた
「伏黒、釘崎、董華……助けるぞ」
「当然」
私は頷くことしかできなかったのが悲しかった
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桜吹雪@低浮上(プロフ) - 星空の砂時計さん» ありがとうございます！頑張りますね〜機会があれば会いましょう！ (2021年4月29日 12時) (
レス) id: 52e526ba44 (このIDを非表示/違反報告)
星空の砂時計 - とても面白いですね♪ 作者さんのペースで更新を頑張ってくださいね！ 私も呪術廻戦にハマり、作品を書いている者なので機会があれば何処かでお会いしましょう！ *´▽`* (2021年4月29日 12時) (レス) id: a21ef6301e (このIDを非表示/違反報告)
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