42.シルバーグリーン ページ45
おたまを目の前に突き出された円堂が、椅子から転げ落ちた。
彼はすぐに対抗しようと声を荒げたが、再びおたまを突きつけられ、黙ってしまう。
「秘伝書はお前に災いをもたらすかもしれんぞ。
それでも見たいか」
「ああ!」
店主の脅迫じみた言葉を聞いても、円堂は笑顔で答えた。
そんな彼を見て、店主は白い歯を見せてニイと笑った。
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「「秘伝書ぉ!?」」
「しー!」
翌日の放課後。
サッカー部の部室で、雷雷軒にいた3人以外の部員が、声を揃えて叫んだ。
「うん! じいちゃんの書いた秘伝書が学校にあるって!」
『まあ円堂大介さんはイナズマイレブンの監督だったようですし、あってもおかしくはないでしょうけど……』
「でも、なんで雷雷軒のおじさんが知ってるんスか?」
円堂の言葉に、Aと壁山が疑問を持ち、声に出した。壁山の疑問については円堂も分からないようで、「さあ…?」と言った。
そんな彼に雷門イレブンは呆れるが、そんな空気を変えるように、円堂は明るく言う。
「まあ細かい事はいいじゃないか!
とにかく、秘伝書があるのは……───」
円堂の言葉に驚いたが、サッカー部全員でその場所へと向かった。
『……本当に
「ああ。雷雷軒のおじさんは、理事長室の金庫の中だって」
理事長室の扉の前。
そこにサッカー部が全員いるという光景。
円堂の合図で理事長室に入ろうとするサッカー部の面々を見ながら、この後の事を容易に想像出来た土門とAは、壁にもたれていた。
案の定、2人以外は理事長室に入った途端に雪崩を起こした。
「いってえー!!」
「「しーー!」」
一番下になってしまった円堂が大声を上げる。
痛いなんて当たり前ですよ……と思いながら、Aは器用に彼らを避け、室内へ入った。
円堂が金庫のダイヤルを回すが開かない。
壁に張り付いて無理矢理開けようとする円堂をAが止める。
『守、ダイヤルをテキトーに回しても意味ないですよ』
「そうなの!?」
そう驚いた円堂は力が抜けて、大きな音を立てて落ちた。風丸と染岡が早く、見つかると彼を急かすが、もう遅い。
扉付近に、雷門夏未がいた。
敵に見つからないようにする練習だとごまかすが、そのごまかし方には無理がある。
Aは彼女を見て、ある事に気が付いた。
『夏未、君が持っている物は……』
「ああ。あんた達が探してるのって、これでしょ?」
その手には、秘伝書があった。
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蒼乃(プロフ) - 杳覇さん» あははははははは自分でも驚いてますよ杳覇さん！え、照れるグヘヘ(( みならっ……！？こんなのでよければいくらでも……！僕も杳覇を見習うもんねーだ！素敵っていう貴女が素敵です。あああ僕も好きいいいいい！！← (2020年6月1日 21時) (
レス) id: c9e288890e (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - おほほほほほほほ良い感じの流れになって参りましたなあ蒼乃さん！！こういう主人公ちゃんが雷門の熱意に圧倒されていく空気が原作を壊さず素敵すぎる。マジで見習いたい。素敵。大好き。あああ好きいいいいいい(( (2020年6月1日 18時) (レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
蒼乃(プロフ) - りのくさん» こちらこそ長くなってしまい申し訳ありません！更新スピードは遅いですが、頑張っていきたいと思います！本当にありがとうございます！！ (2020年4月25日 15時) (レス) id: c9e288890e (このIDを非表示/違反報告)
蒼乃(プロフ) - りのくさん» そんな細かいところまで……！確かにそうですね（笑）いずれ土門はその発言を後悔しちゃったりするかもしれませんね笑 お日さま園のみんなと緋月のシーンは僕も書いていて楽しいですので、そこに着目して頂けて嬉しいです！ (2020年4月25日 15時) (レス) id: c9e288890e (このIDを非表示/違反報告)
蒼乃(プロフ) - りのくさん» コメントありがとうございます！やはり緋月はエイリア学園最強という設定ですので、描写としてはそうなってしまいます……。でも何も気にせずに笑える時は必ず書きます！文章に関してあまり自信がないので、そう言って頂けて光栄です！(続きます) (2020年4月25日 15時) (レス) id: c9e288890e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼乃 x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Detectivec2/
作成日時：2018年4月1日 12時
