メンヘラコンファインIV (ページ29)

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お土産を買った後は、渉くんの気遣いで真琴と2人で行動させてもらった

真琴も進んでいつものように腕を組んで引っ張っていってくれた

それから真琴と遊んでいると閉園時間が来たみたいで私たちはバスの方向へと戻って行く

真「…バスの席、窓側変わろうか？」

「…ごめん、そうしてもらってもいい？」

早めにバスに乗り込んで、私は真琴と席を代わってもらって窓際の席に座る

真琴と今日撮った写真などを見返していると黒田くんたちも戻ってきた

私は視線を窓の外に向けて顔を見ないようにした

校外学習から1日明けて、学校が始まる

黒田くんとは気まずいままなのに、席が近いから朝は必ず黒田くんの姿が見えてしまう

渉「A、おはよ」

「け、あ、おはよう！」

渉「ねぇ、数学の課題やってたりしない？最後のとこ分かんなくてさ」

「やってるよ？教えようか？」

渉「まじ？サンキュー」

そう言うと渉くんは椅子をこっちに寄せてきて、プリントを私の机の上に置いた

「…じゃあ、まずはここからだね」

そう言ってHRが始まる前に渉くんに数学を教えることになった

…余計なこと考える暇ないから少しだけ楽になったかも

「…はぁ、」

昼休み、少し1人になりたくて図書室に向う

……久しぶりに来たかも

1年の最初は図書委員になって、それから黒田くんと沢山話す機会があった

今は、ないけど…

「あーあ、なんで私こんなにイライラしてるんだろ」

図書室の一番端の窓際にある机で私は目を閉じた

少しだけ、寝ようかな

目を覚ましてスマホを見るとお昼休みが終わる頃だった

「…戻ろ、」

今からあの席に戻るのが憂鬱だったけど、仕方ない