メンヘラコンファインIV (ページ26)

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…しまった、

そう思ってもやっぱり遅くて

船「うわっ、何これ」

完全に腕の傷痕を見られてしまった

眉を顰めて船橋さんに距離を置かれる

「それ、まさか、黒田くん知ってるの？」

「…うん」

見られたけど、案外大丈夫なのかも

黒田くんだって、優しく受け止めてくれたし

だから船橋さんも

きっと

船「ありえない、そんなの、気持ち悪い！！」

顔を上げると船橋さんの顔は歪んでいて、ドン引きしている顔だった

あ、

やってしまった

船「マジ無理！メンヘラとか光輝くんの格が下がるから！！」

船橋さんはそう言うとその場を去ってしまった

私は膝からゆっくりと崩れ落ちた

あの反応が、普通

あの反応が普通なんだよ、

黒田くんも、もしかしたら

気持ち悪いって、思ったのかもしれない

思ってなくても、格が下がるって、そうだよ

こんな私と一緒にいて損をするのは黒田くんだよ

「…私、馬鹿だなぁ、」