メンヘラコンファインIV (ページ21)

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黒「えー！なんでよ！！皆で行こうよ！」

真「い、や！私はAと2人で行くの！！」

船「けち！」

3人の言い合いはどんどん酷くなっていく

周りを見れば、次々と決まっていくクラスメイト達

いい加減止めようとすれば

先「うるさぞお前らー」

先生が私たちに向かってそう言った

そして

先「もうそこの5人同じ班にしといたからな」

なんて言ってHRを終わらした

「え、5人？5人って…」

私と、真琴

それから黒田くんに船橋さん

え、まさか

渉「あー、俺も入ってるね」

やっぱり渉くんだった

黒「え、やったー！渉も一緒？ラッキーじゃん！」

渉「まぁ、俺はいいけどさ」

渉くんは私たちをチラッと見てため息を付いた

渉「なんかごめんね」

「え、いや！渉くんが悪い訳じゃないし大丈夫だよ」

渉「ほんと？まぁ、楽しめたらいーね」

「あはは、そうだね笑」

渉くんとそう話していると、黒田くんが間に入って来た

何かと思えば、顔がブスッとしていた

黒「2人とも、距離近い。それに渉くんって何？」

「え、そんなに近くないよ」

渉「俺の苗字長いから下の名前でいいよってなっただけだよ」

そう説明しても黒田くんの表情は暗いまま

そしてそのまま授業が始まった

真面目に授業に取り組んでいると

チョンチョン

と、肩をつつかれる

控えめに振り向くと黒田くんから1枚のメモを渡された

「…私に？」

黒「うん」

前を向いてメモを開く

【俺のことも名前で呼んで欲しいんだけど】

なんて内容に犬が怒ってるイラストが添えられていた

名前……

光輝くん

心の中でそう呼んだだけなのに、何故かぶわっと顔が熱くなった気がした

慌てて耳をかけて手で顔を煽る

そしてメモ帳を取り出して

【今は無理！】

それだけ書いて黒田くんに渡した

なんで、渉くんの時は普通に呼べたのに……