メンヘラコンファインⅡ (ページ6)

今日:33 hit、昨日:23 hit、合計:147,345 hit

56 ページ6

.

10分くらいで駅に着いた

「じゃあ、ありがとう」

そう言って自転車から降りて荷物を取ろうとしたが、

黒「じゃあ行こ」

と黒田くんが私の荷物を持って改札に入ろうとしていた

「え、ちょ、なんで？！」

黒「いや俺も電車だし、ついでだよ。ほら早く」

……ほんとに？

黒田くんって、電車通学だっけ？

そんなこと思っていると黒田くんは改札を通っていて、私も慌ててぴょこぴょこと改札を通った

黒「あ、ラッキーあそこ空いてるよ」

「黒田くん座りなよ」

黒「は？！何言ってんの？Aちゃん足怪我してるんだから大人しく座ってて！！」

黒田くんは静かに、でもうるさくそう言ってきた

電車の中で言い合いしたくないと思って私は大人しく座った

黒田くんは私の荷物と自分の荷物を持って前に立っている

「……自分の、持つよ」

黒「大丈夫、俺力あるから」

「…そーゆうことじゃないんだけど」

黒「いーからいーから」

……本当に、なんでここまでお節介なの

それから1時間10分くらい経って自分の降りる駅に着いた

それでもまだ、黒田くんは電車にいる

…まだ先なのかな？

「黒田くん、私ここだから」

黒「ん、おっけい」

荷物を返してくれるのかと思いきや、何故か腕を差し出してきた

「……なに？」

黒「いや、捕まっていいよって？」

「は？」

黒「降りるんでしょ？はやくしないとドア閉まるよ？」

………まさか、

素直に腕を借りてホームに降りると、黒田くんは電車には戻らず電車を見送った

「黒田くん、やっぱり電車通学じゃないじゃん」

黒「だってこうでもしないと送らせてくれなかったでしょ？」

「だからってこんな1時間半もかかるようなところ、、」

黒「はいはい、分かったから、さっさと改札行こー？」

黒田くんはそう言って前を歩く

先に歩き始めた癖に私の足を気遣ってなのかゆっくり歩いてるのがまたムカつく

なんなのほんと