メンヘラコンファインⅡ (ページ48)

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「大丈夫？」

振り返られて私の目を見つめてそう言ってくれる

「……黒田くん、なんでここに」

黒「A探して歩いてたらこんなことになってるんだもん、びっくりした」

「ごめん、女の子が絡まれてたから、助けようと思って」

そう言うと黒田くんは私のおでこに弱くデコピンをしてきた

黒「Aも女の子でしょ？こーゆう時は自ら危険なところに行くんじゃなくて俺呼んで」

「……ごめん」

黒田くんに怒られて反省する

さっきの男の人たちの力は強くて女の私じゃとても適わなかった

もしここに黒田くんが居なかったら私は今頃やばい事になっていたかもしれない

黒「もう、ごめんじゃなくてさ」

黒田くんは私の視線に合わせていつものようなうるうるな瞳で目を合わせてくる

「……ありがとう」

黒「どーいたしまして」

そして犬のように可愛く笑った

少しだけ、

ほんの少しだけ胸がドキッとしたのは気の所為ってことにしておこう

そして、そこに真琴が戻ってきた

真「Aおまたせ、…ってなんで黒田がいるの」

「…あぁ、そうだ。なんで私の事探してたの？」

何か用事があったのかな

黒「うん、柊さ、今日1日A貸してよ」

真「は？」

……ん？

黒「せっかくの文化祭だし2人で回りたいなって」

真「いや、無理ですけど」

勝手に何言ってんの？この人は

黒「柊には青木と平塚が一緒に回ってくれるらしいからさ！お願い！！」

青木先輩と平塚先輩…？

そこで私はハッとした

青木先輩は優しくて可愛い

平塚先輩も可愛くて優しい

男の子苦手な真琴だけど、この２人なら克服も出来るんじゃないか、と。

それに平塚先輩と真琴、なんだか良い感じの雰囲気だしてたし？

うん、

「分かった、青木先輩と平塚先輩なら真琴の男子苦手が克服するかもしれないし、真琴も今日はその２人と回ってみたら？」

そう提案すると

真「えぇ、、まぁ、別にその２人の先輩は嫌いじゃ、ないけど…」

黒「ならおっけいね！！じゃあAは俺が借りていくわ！」

黒田くんはそう言って私の腕を優しく掴んで、廊下を走り出した

「ちょ、真琴、、は？！」

黒「平塚呼んどいたから大丈夫！」