メンヘラコンファインⅡ (ページ15)

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夏祭り当日、短めのショートパンツに風通しの良い長袖の柄シャツを着て外に出る

お祭りといったら浴衣だけど、私は着るなんて選択はない

理由は１つ

私が持っている浴衣は中学時に買ったもので、それは光ちゃんと一緒に祭りに行った以来着ていないから

流石に浴衣は処分出来ないし、可愛いけど着るのには勇気がいる

……多分あのくすんだ水色がベースになった可愛い浴衣は、もう着ることは無いだろう

集合場所に行くと、真琴と青木先輩は揃っていた

待っている間に話したのか少し仲が良くなっていた

真「A、真琴、青木先輩は大丈夫かも」

「そっか、青木先輩優しいもんね、」

真琴は黒のフレアワンピースにアクセサリーを合わせていて、今日も変わらず、いや、いつにも増して可愛い

そう思っていると元木先輩たちが来た

元「お前ら早いな」

青「湧さん達が遅いんだよ」

平「あはは、ごめん！笑」

仲良いなぁ

そう思って眺めてると

黒「A、浴衣着ないんだね」

黒田くんがそう話しかけてきた

「うん、こっちの方が歩き回れるでしょ？」

黒「確かにそうだけど、浴衣見たかったぁ」

なんていつもとお決まりのように嘆き出してあざとい表情をする

「はいはい、もうそのあざといのいいから」

黒「なんか俺のあしらい方段々雑になってきてない？」

「初めからこうだよ」

そんなやり取りを黒田くんとしていると

元「お前らカップルのコントみたいなことしてないで行くぞ」

元木先輩がそう言って歩き出した

黒「え、カップル？！」

黒田くんが嬉しそうな反応をするが、私は

「カップルコントみたいじゃなくて、子どもの相手してあげてるだけです！！」

しっかりと訂正して真琴の隣を歩いた