メンヘラコンファインⅡ (ページ11)

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早速、今日から水泳の授業が始まるみたいだ

男女別で行うから午前は男子で女子は午後からあるらしい

真「あーあ、憂鬱」

「…水泳？」

真「うん。メイク直しだってしないといけないしせっかく巻いてきた髪の毛もバサバサになっちゃうんだよ？」

「……仕方ないね笑」

真琴は髪の毛を弄りながらいじけている様子を見せる

真「Aは入れないんだっけ？」

「あ、うん……塩素ダメなの」

真「そっかぁ」

全然大丈夫だけどね

流石に腕にある大量の傷跡を誰かに見られたら終わりだし、言い訳も思いつかない

だからいくら暑くても夏は長袖、プール無し、

今考えてみれば中学の時の私をぶん殴ってやりたい

午前の授業が終わってお弁当の準備をしていると男子たちが少しずつ帰ってくる

微かに塩素の匂いがして、夏だなぁとしみじみ思う

そして廊下の方から聞こえる女子のざわめく声

……これにはもう慣れた

真「絶対黒田じゃん」

「ね、笑」

私たちの予想は当たっていて、髪の毛を水で湿らせた黒田くんがタオルを首に掛けて廊下を歩いていた

女「まさに水も滴るいい男！！！」

女「やばい、鼻血出そう」

女「かっこい～！」

なんて、気温が高くて暑いのに更に体温が上がっていく女の子たち

まぁ確かにかっこいいんだろうけど

そこまでなる？笑

なんて思いながらお弁当を広げる

真「次水泳だし早く食べよ～」

「うん、水泳頑張ってね」