1再来【第四部】 ページ37
本番一日前。キツネ先輩に訳を話してシフトを変わってもらい、機材の移動など明日へ向けてステージの準備をしていた。
A「もう夕方か〜」
今日はナイトショーがあるらしく、えむちゃんたちは申し訳なさそうにしながら準備に行ってしまった。
大丈夫だよ！明日の宣伝も必要だし、いつもステージの周りにいる着ぐるみさんも手伝ってくれてるし。
A(会ったことないけど私と同じバイトの人かな？)
そういえばこの自動で動く大きな洞窟のハリボテも類さんの手作りらしい。
昨日は類さん様子が気になったけれどいつも通りだったな。本番前だし私も考えすぎないようにしよう。
私はなりたい自分になれるよう、このショーを成功させる。もし思うように行かなくても受け入れてくれる人がいる。
A「それで、いいよね」
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周りが薄暗くなってきてお客さんも広場に集まってきている。
ナイトショーは見てみたかったけれど普段は夜間学校があるし、休日もあまり遅くに一人で出かける訳にはいかずSNSで情報を得るくらいしか出来なかった。
A「準備はほぼ終わってるし、今ならまだ見に行けそうかな！」
普段は仕事中以外ランド内をフラフラすることは出来ないけれど、私にはペアチケットがある。
ペアで使わないのはもったいないけれど、あげる人もいないしね。
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A(わ〜キレイ)
苦手な人混みを避けて場所取りをしたけれど幸いにもお客さんは皆ショーに夢中で普段のようにイヤな視線を感じることはなかった。
そして、やっぱりみんなのショーは最高だった。本当にフェニラン全部に魔法がかかったみたいにキラキラで、演技も演出も凝っている。はじめて見たショーのドキドキを思い出してふと我に返る。
A「私、こんなに凄い人たちとショーをするんだ……」
あらためて気づく。私とは別のセカイの人たちなんだ。でも
『僕は、ここはキミを受け入れる』
A(そうだ、今はそのことで悩む時じゃない)
A「そろそろ準備に戻らなきゃ」
「きゃっ！ちょっと急に動かないでよ」
A「あっ、ご、ごめんなさいっ」
振り替えった先に人がいたのに気づかずぶつかりそうになってしまった。
「……って、あんたA？」
A「……え」
「急に転校したと思ったらこのあたりに引っ越してたんだ」
A「あ」
『結局さ……Aって顔だけだよね』
この子。前の、学校の。
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やっぴ(プロフ) - こがねさん» わーいコメントありがとうございます！！ノリノリで書いてたらやたら長文になって結果的に早く完結してしまいました笑！楽しんでいただけて嬉しいです♪ (2022年8月26日 14時) (
レス) id: 392f7ee5d7 (このIDを非表示/違反報告)
やっぴ(プロフ) - 完結しました楽しかったです！ (2022年8月26日 14時) (レス) @page46 id: 392f7ee5d7 (このIDを非表示/違反報告)
こがね(プロフ) - 完結おめでとうございます！めちゃくちゃ面白かったです！更新が早くて驚きました…！ (2022年8月26日 14時) (レス) @page47 id: 2864f1174d (このIDを非表示/違反報告)
やっぴ(プロフ) - 第4部で完結予定です〜 (2022年8月22日 18時) (レス) id: 392f7ee5d7 (このIDを非表示/違反報告)
やっぴ(プロフ) - 赤いたぬき先輩もいるはず (2022年7月7日 15時) (レス) id: 392f7ee5d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やっぴ | 作成日時：2022年7月3日 21時
