また出会える日まで『輪廻転生』 (ページ6)

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Ⅴ ページ6

「逆に、君はすごいな？」

「はい？」

「大人な対応が出来っから恥ずかしがる素振りも見せない上に……冷静だしな。」

ピタッと自分の動きが止まったが気にせずに目線は、花弁に見つつだった。

風が強くなったと同時に花弁を手放した。

「凄いですね、赤絹先生。」

「？？」

「初めて会ったのに、洞察力が優れているし……昔に会った事がある口ぶりで僕を褒めてくれる」

普通なら俺は誰とも喋らない。なのに、何故だろう、この人の前だと普通にいられる。

素直でいられるんだ…自分の嘘の自分を偽って良い子にならなくていいんだ。

「何故だろうなw確かに君に言われた通り洞察力は一応優れていると思う、昔に会った事がある口ぶりは……わからないんだw何故か… 懐かしい気持ちになるんだ。君を見ててな……」

ポッ身体が熱くなって、目頭が熱くなった。

「先生はきっとモテますね」

「へ？」

一瞬俺……トキめいちゃったもん。

「男子からも、女子からも」ﾆｺｯ

「さぁーな？(笑)」

焦らすような返答に、俺はぐちゃぐちゃな気持ちだった。

「もう授業が始まるから、席に戻りな」

「はい。ありがとうございました」ﾍﾟｺｯ

赤絹先生の顔が頭から離れないまま教室に戻った。