「望星」 ページ35
曲がり角でぶつかってしまっただけなのに大袈裟だなぁ…
「ちょっとA!大袈裟って思ってるでしょ!?大袈裟じゃ無いからね!」
うげっバレた…
『いや思ってない無い!』
「ホントに!?」
『ほんとほんと!』
徹くんの相手は大変だなぁ…
でも、、
とても楽しい。
自分らしさを見失ってしまった私にとって2人は私の居場所だ。
自分らしい自分と一緒に居た一くんたちだから私も自分らしさを取り戻せる。
「A〜!」
2人への感謝を頭で唱えていると綾瀬がこっちへ向かってきた。
『あっ綾瀬だ…』
「あっあの子今日うちのマネしてくれた子じゃん」
「そうだな。」
そっか一くんも徹くんも綾瀬と知り合いなんだ。
「あっ岩泉先輩!及川先輩!お疲れ様です!」
「綾瀬ちゃんもお疲れ様☆」
「あぁ今日は有難うな。」
「えへへどういたしまして!」
3人のやり取りを横目に見る。
「あっAのこと呼びに来たんだよな?」
「はい!」
「ごめんねー呼び止めちゃって!Aまた明日!」
『うん、また明日!』
「じゃあお風呂行こっか。」
『うん。』
また明日、今日もその言葉で2人との話は終わった。
部屋に帰り荷物を取る。
『よしっ行こっか。』
「…」
『綾瀬?』
「あっ行こ〜」
一くんたちと別れてから綾瀬は少し変だ。
何かあったのかな…
そんな事を考えながら風呂場に向かう。
『一番風呂だね〜』
「だね〜」
お風呂の戸を開けると誰も居なくて。
久しぶりの一番風呂なのがなんだか嬉しい。
『あっそう言えば綾瀬が言ってた大事な話って何?』
お風呂に浸かりながらそう伝える。
「えっとね〜」
綾瀬はなんだか照れくさそうだ。
『えっもしかして好きな人…とか!?』
少し頭を過ぎったことを伝えると綾瀬はとたんに顔を真っ赤にした。
「なんで分かるの!?」
『図星かよ〜笑!』
「聞いてくれる?」
『うん』
この時の相手が違う人だったらちゃんと応援出来てたのかな…
「私ね…今日青葉城西のマネージャーしてたでしょ?」
『うん』
「それでさ、岩泉先輩のこと岩ちゃんって呼んじゃって、、」
「慌てて謝ったらさ岩泉先輩が微笑んで大丈夫だって言ってくれてさぁー!」
「なんか…ほんとにかっこよくて」
「私…岩泉先輩のこと…好きかも」
薄々嫌な予感はしてた。
ねぇ神様。
また私の大事なものを奪うの?
いや今度は…自分で戦ってみせる。
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桜花 - 私だったら絶対夢主ちゃん選ぶけどなぁ。夢主ちゃん応援してます! (2022年3月22日 11時) (レス) id: 9244dafa1b (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 4ページ 留めは とありますが、前後の文の感じでは 止め ではないかなと思ったのですが違ったらすみません。 (2021年3月18日 23時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
しゅがー - えっ...好きです!!なぜか綾瀬ちゃん恨むけどそれ以上に夢主可愛い!!!!応援してます!頑張ってください (2021年1月4日 18時) (レス) id: cf5f1a0d9a (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - ハマりました!更新楽しみにしてます!頑張ってください! (2020年12月30日 15時) (レス) id: 57aba539c0 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - わざわざ1ページを使って返信してくださりありがとうございます。素敵なお話だと私は思っているので、これからもお話楽しみにしてます! (2020年12月20日 9時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪 | 作成日時:2020年12月13日 1時